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保育士・河西景翔さんが答えます!写真で解説。お箸の持ち方が自然と正しくなる遊び方【教えて!ケイト先生】

2019.02.09

この連載は……
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の、子育てアドバイザーで保育士の河西景翔さん(ケイト先生)が、保育園との上手な付き合い方やお家でできるカンタン遊びの紹介など、保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。


皆さんこんにちは。河西です。

以前、カウンセリングルームにも相談がきていましたが、子どもの「お箸」の持ち方について悩んでいるかたは意外と多いものです。

関連記事:お箸の正しい持ち方が自然と身につく、スプーンを使った遊び https://hanakomama.jp/column/counseling/61981/

今回は私が保育士時代に、子どもたちにお箸の持ち方を教えるのに使っていた教材とそのやり方についてお話したいと思います。

近年では、しつけ箸なるものも出てはいますが、それだけで持ち方をマスターするのは難しいものです。

まずはしっかりとした基本を作ることが大切。例えばスプーンを持つときの持ち方では、「握り持ち」といわれる写真のような持ち方を、最初に覚えます。そうして、すくって食べることを覚えるのです。

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その次にある段階は、「すくい持ち」になります。

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だいたい、2歳くらいになったらこの持ち方に移行していくと良いでしょう。
人差し指と、親指をこのような形にして(子どもには「バキューン」の指にしてと教えていました)

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そこに、スプーンを写真のように置いてあげてください。

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そのまま、親指でスプーンの柄の部分を押さえれば、「すくい持ち」の完成です。

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ここからが、お箸の基本の持ち方のスタートライン。

根気強さが大切になってきますが、このもたせ方をしっかりと訓練することで、正しい箸の持ち方がスムーズに行きます。そして、そこに大切になってくるのは、遊びの要素を加えること。そうすれば、食事の時間以外にも箸の持ち方が練習できるというわけです。

ここでは、2歳児を担任していたときに私が実際に子どもとともに行っていた遊びを紹介します。

用意するのは、
・お皿
・おはじき
・スプーン

です。

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遊び方はいたって簡単で、スプーンでおはじきをすくって、皿に移し替えるだけ。

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この簡単さがキーワード。
小さなお子さんには、簡単な内容+自分でできたという達成感が大切。単純な遊びですが、繰り返して飽きるまでは楽しめると思います。

そして、飽きてしまったら次のステップに。

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今度は、色のついた、おはじきを同じ色の皿に移します。ここには、「色の認識力」「スプーンの持ち方」という2つの学びがあります。

さらにもう1ステップつけるとすると、皿に数字「1~3」を貼っておき、書かれた数を皿に移すなんてことも……。概ね3歳になると数の概念がわかってきます。数字に興味を持ったときに、数字を使った遊びを作ると、力を伸ばしてあげやすいですよね。

ここまでが初級編です。

次に、中級編。

スプーンの持ち方をマスターしたら、次に箸を持たせてみましょう。

基本は、この指のポーズ。

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この上に、スプーン同様にお箸を置きます。

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ここで大切なのは、中指を2本の間に入れるということ。親指で挟んで完成です。

はじめは上手く持てないかもしれませんが、親指に力を入れて、そのまま箸を起こして、持ち方の基本を学ばせることが大切です。

後の指に入れる力の加減は、遊びの中でとにかく訓練です。

ここで、用意するものは
柔らかいスポンジ(箸で掴みやすい)

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凹凸のある小さなブロック(くぼみがあるものだとなおよい)

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最後に、大角豆のような小さな豆類。

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では、実際に箸を使って遊んでみましょう。

その際にポイントとしていただきたいことが。子どもの育ちに大切なのは、なんと言っても成功体験。この成功体験が、やる気を生み出します。

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というわけで、つかみやすいように、私は写真のように、箸の先に輪ゴムを巻いていました。
この、ひと手間が、子どものやる気を生み出すんですよね。
まずは、掴ませることが楽しいと思えることが大切。
スプーンの時と同様に、スポンジを皿から皿へと移動させてみましょう。

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これは、箸で「挟む」という動作を学びます。これができたら、次はブロックを使った遊びへ。

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くぼみにしっかりフィットさせて持つように声をかけていくといいですね。
ここでは、「掴む」を学ぶことができます。
コツを掴めば、スイスイ運べるようになり、運べるようになったということは、その時点で、箸を持つときの力加減もマスターしています。
最後は、小さな豆を運ぶ遊びを。ここでは「つまむ」という動作を学ぶことができます。

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ここまで来たらもう上級者。輪ゴムは外してしまっても構いません。

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ゴムがないことで、掴むことに苦戦するかもしれませんが、きちんとこのステップで練習さえすれば、しっかりと箸の力加減もマスターしています。
お父さん・お母さんとどちらが豆を多く運べるか競争してもいいですし、食事にグリンピースや豆類などを出して、復習も兼ねてみてもよいかもしれません。

お箸というのは、ある日突然持てるようになるものではありません。

日々の積み重ねで、しっかりと練習し、少しづつマスターしていくものであります。

ぜひ、ここで書いた遊びを参考にしていただき、正しい箸の持ち方が身につくことを願っています。

過去の記事はこちらから
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-45466/

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河西景翔(かわにし けいと)さん・子育てアドバイザー
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。
現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

http://s.ameblo.jp/chloe69/
「ほいくらいふ」でも連載中!


ケイト先生と星山麻木先生が答える、ママのお悩み相談「ママのためのカウンセリングリーム」
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-15161/