編集者の取材エピソード お手伝いできる子どもを育てる、小さな心がけ
保育園ママといえば、平日の朝は子どもの仕度と家事、そして自分の身支度でバタバタ……帰宅してからは、寝かしつけまでの分刻みスケジュールでバタバタ……。あれ、気づけばいつもバタバタしてる!?
私、子どもの気持ちや成長に、きちんと向き合えているのかな……なんて考えてしまうこともしばしば。
身支度やお手伝いもそう。気持ちもバタバタするあまり、「待つ」時間があまりもてずに、ささっと親が先回りしてやってしまうことも多かったりしますよね。3歳の娘をもつ私、まさに「お手伝いしたいいいいい!」という激しい欲求の彼女と、急いで支度したい私との攻防戦が日々繰り広げられています。あぁ、心が狭い……。
さて、そんな未熟ママの私の心を、ポッと照らしてくれたのが、今回の取材でありました。
「小さなころから保育園に通っていると、園生活の中で『自分のことは自分で』の姿勢が育まれている子が多いですね。子どもと接する時間が少ないと悩むママもいるかもしれませんが、子どもは3歳代にもなると『ママとパパがお仕事しているから、自分は保育園で楽しく過ごす!』と理解していくようになります。
ママが働いているケースだけに限りませんが、夫婦も子どもも含め、家族みんなで自分の役目、できることを頑張るという雰囲気が築かれていくと、助け合いとしてのお手伝いにもつながっていくのではないかと思います。」
そう話してくれたのは、報道記者を経て、保育士や絵本講師、リトミック講師などの資格をもつ、育児・子育てのライターとして活躍されている千葉美奈子さん。働きながら、さらには転勤族として各地を転々としながら14歳を筆頭に、下は3歳の5人(!!!)の子育てをされている、まさに育児のエキスパート!
今月の「時短ラボ」の本編では、そんな千葉さんが自ら実践してきた、年齢別のお手伝いスタイルを紹介しています。
今、思い通りに進まない時間は「将来の投資」
でもやっぱり、なかなか時間が取れないわ~!と思う人もいるかもしれません。
「一緒に何かに取り組む、子どもの取り組みをじっくり見守る、という時間が取りにくいかもしれません。ならば数カ月先、数年先に子どもたちが自分でできることが増えることをイメージし、“今、余計にかかる時間は将来への投資”と考えてみるのはどうでしょうか。私自身の子育ての中での実感でもあります。そして意外と早く、投資した分の恩恵は帰ってきますよ。」
将来への投資。もちろん子育ては、見返りを求めるものではありませんが、「子どもにとっての成長の投資」だとも思えば、今のバタバタ気分も少しは穏やかになれるかもしれません。将来、30歳まで親のすねをかじって掃除も洗濯もろくにしたことない……という大人に育つより(ハイ、私です)、家族間で助け合えるお手伝い力、ひいては生きていく力を身につけてもらえたら、いいですよね。
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