プロたちに聞いた!絶対に失敗しない「たまごチャーハン」の作り方
プロたちに聞いた失敗しない「たまごチャーハン」の作り方
簡単に作れる「たまごチャーハン」。おうちでもよく登場するメニューではないでしょうか。普段、何気なく作っているものの、外はパラっとして、中はふっくらしたチャーハンって、なかなか作ることができないものですよね。
そこで今回は、中華料理を得意とする料理研究家の方や、チャーハン専用オイルを開発した会社の担当者さんなどのプロの方々にコツをヒアリング! 失敗しないたまごチャーハンの作り方を教えていただきました。その数々のプロの技をヒントに、おいしいおうちたまごチャーハンを作りましょう!
料理研究家に聞く!よくあるチャーハンの失敗防止策
自宅でチャーハンを作ったとき、こんな失敗したことありませんか? まずは、中華を含む各国料理を得意とする料理研究家の岡嶋美香さんに、よくある次の3つの失敗を防ぐコツを教えていただきました!
ご飯がべちゃっとなり、パラっとならない!
「水分が少なめのごはんで作ってみてください。炊き立てごはんよりも、冷ごはんを軽く温めたものを使うほうが失敗が少ないです。冷ごはんのほうが水分が多少、少ないためです。食材も水分が多いものは控え、具材の量も少なめにするのもポイントです。そして炒めるときに混ぜすぎないこと、強い火力で炒めましょう」
ご飯がふっくらしない!
「ご飯がふっくらしないのは、油が少ないせい。油を少し多めに敷きましょう」
ご飯が“だま”になる!
「炒めるときに切るようにするといいです。手早く炒めるのもポイントです」
つまり、まとめると…
“パラっとしているのに、口に入れるとふっくらおいしい”チャーハンを作るコツは、
『油を多めに使用し、冷ごはんをへらで切るようにして鍋を振って炒める!』
ぜひ、実践してみましょう!
油のプロが「たまごチャーハン」のコツを伝授!
続いては油のプロに、「たまごとご飯粒と油」との関係から、おいしいたまごチャーハンを作るコツを教えていただきましょう!
“パラッとふっくら”の決め手は「乳化」!
J-オイルミルズの「AJINOMOTO 香り立つパラっと炒飯油」を開発した担当者さんによると、たまごチャーハンの場合、パラっと仕上がらない原因は、油を敷く量が少ないことに加えて、「たまごに火が入りすぎて、乳化できていない」ことも原因なのだそう。
乳化とは一体、どういうことなのでしょうか?
「乳化作用とは、本来混ざることのない水と油が結びつくことです。卵黄に含まれる『レシチン』という脂肪酸に、この乳化作用があります。ごはんと油とたまごが合わさると、ごはんの表面にある水分と油が、たまごのレシチンの作用によって乳化し、油がごはんの表面にある水分と結びつきます。これにより、ふんわりとしてパラパラのチャーハンに仕上がります。ただ、多めの油で、ごはんが十分にコーティングされていることが前提です」
油のコーティングもポイント!
ところで、どうして油は多めが良いのでしょうか?
「油の量が足りないと、具材が焦げ付いてしまったり、具材をコーティングする力が足りず、具材同士がくっついたりしてしまい、パラっと仕上がりにくくなるためです。また、油は素材の味を引き出し、料理にコクを与える役割もありますので、とても大切です」
おいしいたまごチャーハンを作るコツをまとめていただきました!
「多めの油でのコーティングと、たまごによる乳化、フライパンとごはんが低温過ぎないことがコツです」
あらかじめ、フライパンを温めておくこともポイントだそうです。
ぜひ、これらのポイントを取り入れて、いつもよりおいしいたまごチャーハンを作り、子どももパパも笑顔にしちゃいましょう!
おもてなし料理教室イル・レガーメ主宰。各国のレストラン・料理学校・現地の家庭で学んだ料理を作りやすいように紹介。料理教室以外に、エルグルメ公認フードクリエーター・外部レッスン・レシピ提供・ケータリングなど幅広い活動に携わっている。
https://ameblo.jp/salone-illegame/
J-オイルミルズ
https://www.j-oil.com/chahanyu-hoajyaoyu/