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小学校入学準備・10子どもに関するお悩みや、担任に聞きづらいことも、 スクールカウンセラーに聞いてみよう!【小学校ってどんなところ?・10】

2019.03.06

前回は、子どもが小学校でトラブルにあった場合どうするかについて考えてみました。
先輩ママたちの声では
・不安があれば早めに担任に相談する
・相談しやすい人間関係を作っておく
ことによって、トラブルを未然に防ぐ、あるいはトラブルがあっても大きくならないうちに解決することができているようでした。

何かあってからあわてて対処するのではなく、問題が大きくなる前に対処することがポイントのようです。

もし、担任に相談してもラチがあかない、周囲に相談できる人がいないという場合におすすめしたいのが、スクールカウンセラーや学校相談員です。どんなときに、どうやって利用するのか、神奈川県でスクールカウンセラーをしているYさんに聞きました。

Talking to patient

そもそもスクールカウンセラーとは何なの?

わかりやすく言えば「保護者、児童、先生方の困りごとを聞いてくれる人。必要な場合は他機関との連携を行います。臨床心理士や心理学を学んだ人がスクールカウンセラーになることが多いです」とYさん。

文部科学省の資料によると、「学校現場で、臨床心理の知見に基づき、児童生徒に向き合い教員と共にサポートする専門スタッフ」のこと。平成7年から国によって公立校への導入が進められましたが、自治体ごとに配置状況はまちまちで、平成27年時点では公立小学校でスクールカウンセラーを配置している公立小学校は65%でした。ところが、いじめ問題の対策強化の一環とし、文科省は、平成31年度までには全公立小中学校に配置すると発表しています(2017年)。(参照:http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2016/03/28/1365988_03.pdf)

どこにいるの? 何をしてくれるの?

スクールカウンセラーは、学校よって名称は異なりますが、学校の中に「相談室」があり、そこに常駐、あるいは決まった曜日に来てくれます。小学校の場合は、専門のカウンセラーではなく、学校相談員さんがいることも多いそうです。

「スクールカウンセラーは、問題の起こっている児童とのカウンセリング、保護者対応や発達に関する児童の見立てなどを行います。とはいえ、深刻な相談ばかりではなく、休み時間におしゃべりしに来たり、遊びに来たりする子のほうが多いかもしれません」

以下、よくある相談とその対処法を聞いてみました。

問題があったときに担任に相談しても真剣にとりあってくれない。

「担任に相談してもなかなか改善されない場合は、管理職や学年主任の先生に相談するという方法もあります。いきなり管理職に相談するのは抵抗があるという場合は、スクールカウンセラーに相談していただくのも一つの方法です。第三者に相談することで、冷静に対処でき、スムーズに解決することも多いです」

学校に行きたがらない

「先生に叱られた、友達とトラブルがあったなど、ちょっとしたつまずきをきっかけに、クラスにいることが難しくなることがあります。兆候があれば、なるべく早いうちに担任やスクールカウンセラーに相談し、原因を取り除くことが大切です。また、場合によっては、保健室など教室以外の休める居場所を作ってもらうことも必要かもしれません。
家では、叱ったりよその子と比較することは避け、できていることをほめてあげましょう」

「親から見ても、周囲から見ても“普通の子”に見えるお子さんにも、軽度の発達障害に由来する過敏さやこだわりが、登校しぶりの裏に隠れている場合があります。このような場合は、スクールカウンセラーが専門家としてのアドバイスや、必要に応じて他機関への紹介なども行います」

友達関係がうまくいかないみたいです…

「うまくいっていないことについて、子どもの言い分を受容してあげることが大切です。子どもは大人に話を聞いてもらえるだけでもホッとするのです。相談室にも、お友達関係の相談に来る子は多いです」

子どもがいじめられているみたいだけど…

「担任の先生に相談すると、多くの場合、すぐに当事者や周囲の子どもたちから事情を聞き、話し合いをさせて和解させます。もし、担任の先生に伝えてもうまくいかない場合は、スクールカウンセラーや学年主任、管理職の先生に相談してください。いじめがあっても学校が全くとりあってくれない例がよくテレビなどで報道されますが、多くの学校は真摯に対応してくれます」

ささいなことでも相談していいの?

「もちろん構いません。保護者の不安が減ることは、お子さんの安心感にもつながります。相談は、予約も受け付けていますが、学校に来たときに相談室が開いていれば、気軽にお声かけください。

お子さんの問題は、親にとって、子どもへの接し方を考えなおすいい機会ともいえます。
・子どもを感情的、威圧的に叱っていないか?
・他人や兄弟と比較していないか?
・期待を押し付けていないか?
・日常的に良いところを認め、ポジティブな言葉をかけているか?
など、問題をきっかけに見直してみてはどうでしょうか」

まとめ

悩みは一人で抱え込まず、周囲に助けを求めることが大事。身近な相談役として、スクールカウンセラーをもっと活用しましょう。無料ということもポイント! ささいな問題でも気軽に相談室のドアを叩いてみて。話をするだけでも問題が整理され、解決の糸口がみつかるかもしれません。

ishiisan

石井 栄子(いしい・えいこ)

3児のママとライターを両立してン十年。『Hanakoママ』では3歳〜5歳向けの「3・4・5」を担当。ようやく子どもたちの手が離れ、趣味に飲み会にと羽を伸ばし中。今ハマっているのはオンライン英会話。もう英語で話しかけられても怖くない!のがささやかな自慢!

Photo by Natsuko Toida


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