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サッカー親子応援記俺、辛い…中学受験の過酷な現実と親子の葛藤【親子でハマったJリーグ】

2019.03.20

Jリーグ サッカー親子応援記・20

この連載は……
ライターの坂田ジエイ子さんによる、「Jリーグ サッカー応援記」。子育てでつらい思いを抱えていた時期、「母親が笑っていれば子どもは幸せだ」という友人の言葉からサッカーに目覚めた坂田さん。東京在住でありながら、息子さんと一緒に、大阪拠点とする名門サッカークラブ「セレッソ大阪」のサポーターに。クラブへの愛から親子観戦の魅力についてまで、サッカーを応援する楽しさを綴ります。

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中学受験、なんて難しいんだ!

親子でハマったJリーグ

こんにちは! 今回は、中学受験と息子の好きなコト(サッカー)の両立について、私の揺れる思いをお話させてください。

2018年度の中学入試が終わりました。息子が通う塾の発表によると、今年度の首都圏における中学受験者数(推定)は約47000人で、昨年度よりも約2000人の増加となったそうです。もう少し過去に遡ると、受験者数は2013年度まで減少していましたが、2014年度からは徐々に増加傾向となっているよう。過去20年間では、今年度は最も多かった2006年度の約5万人に迫る勢いで、増加は来年度以降も続くといわれています。

それはひとつに、少子化といわれながらも今後数年は子どもの総数が多いということと、2020年度から現行のセンター試験が廃止になり、新設される「大学入学共通テスト」を見据えてということなどが挙げられるようです。

共通テストは、これまでの知識を問われるものに代わり、思考力、判断力などが求められることから、教育そのものが抜本的に変わるといわれていて、これらのことから、いち早くカリキュラムを取り入れ実践する中高一貫校や、共通テストそのものを回避できる大学付属校などの人気が高まったといえそうです。

ですから、中学入試も今年は共通テストを意識した「適性検査型」入試を取り入れる学校が増加したとのこと。ある事象について、答えをただ暗記するだけでなく、それをもとにどのようなことが考えられるのかを頭のなかで整理して言語化しなくてはなりません。とにもかくにも、中学入試はますますハイレベルなものになっている、と覚悟したほうがよさそうです。

4月から小6の息子、いよいよ本格的に取り組む!?

さて、我が息子。4月から小6になりますが、一応、世間のスタンダードに則って、小3の2月あたりから(受験に向けた小4のカリキュラムがスタートするのがこの時期)、中学受験向けの塾に通い始めました(近年はもっと低年齢化が進んでそう!?)。

これまでお話してきた通り、彼はサッカーが大好きで、所属するクラブは練習が週4日あるものですから、塾が週2日だった小3、4のうちは1週間で休みは1日だけ。サッカーを優先し、塾は行くだけでいいと思い、宿題はほぼ手つかずで過ごしました(先生には私が宿題を見逃してほしいと頼みこみました)。

小5になると塾が週3になり、さすがにサッカーよりも塾を優先にし始めましたが、それでもサッカーは週4日を維持し、塾の宿題は半分をやっとこなすというルーティン。疲労は半端なく、半分でも宿題をやらねばならないストレスで、息子はかなり辛そうでした。

本気で(いや、うちも気持ちは真剣なんですが)中学受験を目指す子たちは、小3、4でとっくにサッカーをやめて、勉強一本に絞っていました。当時のサッカークラブの6年生を見ると、早々にやめた子と、最後まで続けた子の明暗がはっきり分かれて、最後までサッカーをしながら勉強を続けた子は残念ながら第一志望は落ちてしまっていました。そして、今年も最後まで練習を続けた6年生は、残念な結果に……。

要はヤル気の問題といってしまえばそれまでですが、彼らの姿から、私はいまの状態ではいけないと危機を感じました。中学受験は向き合うだけ成果が出る、という言葉も耳に入ってきました。

「できることなら受験期間はサッカーをやめて、勉強に集中してほしい」。そう言ったんですけどね、そのときの息子の悲しそうな顔ったらありませんでした。「どうしてもやめなきゃダメ? 俺、サッカーをやれないのは辛い」。確かに。息子からサッカーを取り上げてしまったら、楽しみを奪ってしまったら、かえって悪循環になりかねません。

というわけで、息子はこの3月から、これまでよりも塾の優先度合を高めて、サッカーを週1、2に減らしました。勉強に向かう時間を作ることができて、以前に比べたらストレスがぐっと減ったように思えます。でも、当然ながらサッカーをする時間は半分になりましたから、試合ではスタメンに選ばれず、悔しさをこらえながら、塾に通っています。

「ここまで勉強したんだから今更やめるわけにいかない」と息子(通常の受験生に比べたら遥かに少ないですが)。彼は中学受験への覚悟を決めましたが、前のめりの意気込みかと問われればそうでもない。私も私でリードしながら精一杯応援すればいいんですが、苦い思いを噛みしめながら勉強する彼を見ると、本当にこれでいいのかな、とも思うわけです。

だって近所の公立校は評判がいいんですもの。でも、結局公立に行ったって中3の夏以降はサッカーを一時的にやめなきゃいけない。となると、好きなサッカーを長く続けるためにも、いまは我慢すべき時なのか。でも……と、堂々巡り。

2019年度の入試まで約10か月です。私たち親子の前には2本の道があり、とりあえず1本をノロノロと歩んでいるものの、小石くらいの障害ですぐ隣の道に移動してしまうような危うさがあります。揺るがない自信を持てる道はどちらなのか。いまはまだ答えを見つけ出せていません……。

坂田ジエイ子
ananのオリジナルコンテンツweb「ananweb」制作スタッフ兼ライター。同じくセレッソ大阪サポーターでサッカー少年の小5長男、とにかくお出かけが大好きな小2長女を持つ二児の母。仕事の合間に、チームや選手名をハッシュタグ検索しては、ニヤニヤしている日々。趣味は他に嵐、バレーボール。愛猫2匹をモフモフする時間も宝物。


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