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おっとり男子の野球生活「パンツ、空を飛ぶ!? わちゃわちゃな夏合宿」【スポ少ってこんなです 5】

2019.05.04

この連載は…

小学生になったら参加してみたいけど、スポーツ少年団(スポ少)ってなんだかちょっとハードル高い。特に少年野球は保護者も大変では? なんて声を時々耳にします。具体的にどんな活動をしているの? 雰囲気は? 親の当番は? など知りたいことがいっぱい。
ここでは野球少年を持つ母が、子の日常を通してスポ少への愛と矛盾(!?)を語ります。


おっとり型男子・キュウヤが入団してはや数ヶ月が経ちました。
守備ではなんとかフライは取れるし、バッティングも運が良ければ50回に1本くらい(苦笑)ヒットを打てるようになってきました。
同学年の仲間たちが上手なのに引っ張られ、なんとか「野球」をプレーしているように見えてきました。ひとりではなく、みんなで一緒にうまくなっていくところがチームスポーツの醍醐味かもしれません。

もうすぐ夏休み。

いよいよ心待ちにしている、野球チームの夏合宿が近づいてきました!

野球

参加資格は小3以上。保育園でのお泊まり会は経験していても、おおかたの中学年にとって初めての、親と離れての集団生活になります。3泊4日とそこそこ長いこと、準備もあることから保護者説明会が開かれました。保護者説明会といっても、前記事でもご紹介したように、ボランティア運営なので、仕切りは「合宿係」と呼ばれる父母と引率の監督・コーチたち。

兄弟で参加しているため、夏合宿引率は5年目というベテランママがレクチャーしてくれました。長年の合宿参加経験による注意点が次々繰り出され、新人の母たちは目を丸くして聞き入りました。

その時の合宿係さんの言葉を借りて、少年野球の合宿の一例としてご紹介したいと思います。

「みなさん、ご不安と思います。結論からいうと心配ないし、とっても楽しい経験です。週末ごとにしか出来ない野球に、1日中、しかも連日取り組めます。子どもたちは大喜びだし、熱心に取り組むので、毎年全員、すごく上達します。

また、朝から晩まで練習して、みんなで配膳して食事をして、お風呂に入って、お布団を敷いて、自由時間にはトランプなんかをして、大きな部屋でゴロゴロ寝る。これは子どもたちにとって、特別な経験みたいです。低学年は高学年に教わりながら、高学年は後輩の見本にならなくちゃという意識で、自分のことは出来る限り自分でするような雰囲気ですので、心も体も成長するいい機会になっているのかなと思います。

もちろん長い期間なので子どもたちの喧嘩などのトラブルや、行き帰りの車酔い、夜のトイレの心配などあると思いますが、今のところ、大きな問題にはならず過ごせています。ホームシックからか初日は『眠れない』というお子さんもいますが、2日目からはぐうぐう寝ています(笑)。ちなみに『家に帰りたい』と訴えるお子さんは今まで私は知りません。急な体調不良などの時は親御さんに連絡しますので、場合によってはお迎えをお願いすることもあるかもしれません。

合宿所は山梨県の富士五湖エリアにあります。スポーツ活動のための宿泊所で、グラウンドが2面あり、かなり涼しいです。

移動は大型バスを貸し切りますが、コスト面から、市内の他の野球チームと合同で行動します。このチームとは合宿最終日に親善試合を行う予定です。また昼間は練習ですが、最終日の夜にはバーベキュー&花火大会があります。少し距離がありますが、みなさんもぜひ子どもたちの元気な顔を見にきてください。

荷物がかなり多くなります。野球用具・練習着・ユニフォームのほかに、行き帰りの服と部屋着、洗面道具、バスタオルも。それも3泊するので、4日分になります。荷物は自分で準備させ、最後にチェックしてあげてください。親が作ってしまうと『スパイクが見当たらない』『僕のパンツはどこ?』なんてことになっちゃいます。自分で詰めると、持ち物を覚えます。練習着は最低3着必要なので、45ℓのビニール袋に1日分ずつ分けて入れておくのもオススメです。

20人の子どもが20個の荷物を持ってくるので、部屋がぐちゃぐちゃになります。特に着替えの時などパンツが空を飛び、靴下が片方、友達のリュックの中に入り込み、濡れたタオルが床に落ちているなんてことはザラです。

コーチや係が声をかけて整理整頓させていますが、忘れ物・紛失物も多いです。必ず記名してください。紺色のアンダーシャツやストッキング、靴下にも記名してください。黒いスパイクはかかとに白いテープを細く貼って記名をお願いします。

先ほどのパンツなんですけど、毎年最終日、撤収時の忘れ物の中に必ずあるんです。その場で『これ、誰の?』って聞いても『ボクのでは絶対ない!』って全員が言うんです(苦笑)。パンツに限らず、シャツやタオルでも『自分のものは絶対カバンにある!』という根拠のない自信があるみたいで。毎年、引き取り手のないものが、私の手元に残ります」。

頼もしくも、もろもろ大変そうな合宿係さんのお言葉!
参考にしつつ親子で準備した大きなリュックと野球バッグを持って、ある夏の早朝、キュウヤはうきうきと出発して行きました。

そして4日後…。

楽しいだけじゃない! 生活面での成長のきっかけに。

合宿

どんな経験だったは、帰宅した時のキュウヤのたくましく日焼けした顔と、少しお兄さんになったような自信溢れる表情でわかりました。

クタクタになるまで練習したこと、初めてキャッチャーをやらせてもらったこと、突然大雨が降ってきてグラウンドのテントで雨宿りしたこと、消灯後も隠れてトランプをしたこと、中学生OBが来てくれて、ねずみ花火で遊んだこと、他のチームからスイカを差し入れてもらったこと、部屋がぐちゃぐちゃでホコリが舞ってたこと、深夜ふと目覚めたら友達の足が顔に乗っていたこと、野球用ソックスが1足どこかへいっちゃったこと。

(・ω・) ハッ!
でもパンツはちゃんとありました!

さて、費用についてですが、3泊4日食事交通費込みでおよそ3万円でした。キュウヤのチームでは、無償で子どもたちの生活全般をケアしてくれる合宿係さんとコーチに心ばかりの交通費を補助していますので、それを含みます。兄弟で参加するとそれなりの金額に…。

しかしその後、家族旅行などの前でも、自分で荷物を揃えるようになったキュウヤ。野球着を自分で洗濯したり、学校の忘れ物が減ったりと、野球以外の面で、少しずつ自発的に物事を進める力を付けていく様子が感じられました。おっとりと人見知りだったのが、大勢の前でも積極的に話し、徐々にチームのまとめ役を担っていくようになったのは、この時の経験がきっかけだったような気がしています。行ってよかった、行かせてよかった夏合宿でした。

タナカユミ
ハナコママではものぐさママとしてお馴染みのライター。数年前までインドア派でしたが、今は子どもの野球はもちろん、プロ野球、社会人野球、高校野球の応援にもウキウキと出かけて行きます。いつか行きたいMLB観戦!



第1回 「まさかうちの子が野球チームに…!?」
第2回 「応援のテンションにビックリ!」
第3回 「少年野球はお金がかかる!?…」
第4回 こんなにあるの、保護者の仕事。恐るべし「お茶当番」


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