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保育士・河西景翔さんが答えます!子どもに手をあげてしまった!解決には呼吸法にあった?【教えて!ケイト先生】

2019.05.15

この連載は……
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の、子育てアドバイザーで保育士の河西景翔さん(ケイト先生)が、保育園との上手な付き合い方やお家でできるカンタン遊びの紹介など、保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。


ママ

こんにちは。
長いGWも終わりを告げ、今日からまた通常の生活が始まりましたね。
連休最後の日に、お母さんたちから2通のお悩みメールが来ました。

1通目は、
「子どもがGW明けに登園拒否をおこしそうで今から不安で仕方ない。夏休みとか長い休みに入るときになにか対策無いですか?」

という内容。お子さんは、3歳の男の子だそうです。
そうなんです。長い休みは、お子さんにとって幸せな時間。家族みんなで好きなように過ごせるのだから当たり前ですよね。私たち、社会で働く者も休みはやはり嬉しいものです。また、休み明けは、気持ちが落ち込んでしまうのはよくあること。
子どもにとっても同じで、保育園=社会なわけですから、行きたくない気持ちが生まれるのは仕方ないですよね。大切なのは、そこで子どもの目線に立てているかということ。子どもなんだから「我慢」させるのではなく、お母さんたちも、離れるのが悲しい、けれどお子さんが保育園にいかないと行けないように、お母さんたちにもいかなきゃいけないところがある。こうした理論的な事を、3歳くらいですと理解できるようになりますので、日々の生活で意識しながら伝えていくと良いと思います。

また、長期の休みに入る場合は、保育園の写真をお子さんに見せることも大切です。保育園は、子どもにとって現実の世界、しかし、お休みのときは、子どもたちにとって半ばファンタジーの世界と言えるでしょう。そりゃ、ファンタジーの世界が長く続いて、いきなり現実に戻されてしまったら身体だって脳だって切り替えは付きません。ですので、休みが終わる3日前から、睡眠リズム生活のリズムをしっかりと戻すこと。また、日中どの時間帯でもいいので、保育園の写真や先生たちの写真を見せたりして、少しづつ現実に戻していくことも大切です。実際に、散歩がてら保育園へ行ってみるのも良いかもしれません。早めに現実に身体が切り替えられていると、登園拒否が長引かなくて済みます。実際にこのアドバイスで、「休み明けすんなりと登園できた。」と連絡くださる方もいました。

大切なのは、何度も言いますが、大人も子どもも一緒。リハビリは早く行いましょう。
そして、大人は、理性や経験値から、1日で自分のリズムを整えられますが、子どもは、長い子で一度狂うと1週間近くリズムが戻らない子もいます。大人の目線で考えすぎず、休みの日は、子どもの今後のことも考える事を配慮して、子ども中心で考えてあげてくださいね。

2通目は
「子どもは本当に好きなんですが、GW中に子どもが言うことを聞いてくれず、手をあげてしまいました。罪悪感で夜も寝られません・・・。」

この方は、5歳の女の子だそうです。

手を上げてしまうのは、GWだからGWではないからなどは関係ないと思います。ただ、普段は社会に出て、お互いのパーソナルスペースが守られているのが、GWのように長い休みで一緒の空間に長くいると、いくら仲が良くても、「自分がやりたいこと」が守られず、衝突はしてしまいます。

これに関しては、とてもセンシティブなこと。お互いに「我慢」はできないし、大人だからすべて我慢する必要はないと思います。では、大人はどうしたら良いのか?2つの方法があります。先ずは、イライラした時の「胸の呼吸」を意識すること。イライラしているときって感情がとても高ぶっていませんか?心臓がドキドキしていませんか?これは、平常のときに比べて、呼吸が乱れている状態にあります。

それを先ずは元に戻しましょう。ここで大切なのが「呼吸」。大きく息を吸う・そして吐く。この動作を3回すると、高揚感はおさまるはずです。高揚感が治まるということは、「感情論」→「理論」で考えられるようになります。感情的になるから、物や人に当たりたくなってしまうんですよね。私も現場で働いている時に、感情的に何度もなりそうになりましたが、そういう時は、子どもたちと胸の前に手を合わせて、とにかく呼吸を整えました。そうすると、本当に気持ちに余裕ができるようになります。
がしかし、日になんども呼吸は整えられませんよね。そうした場合は、お互いに距離をおいてみましょう。部屋の場合であれば、壁を隔てた場所で、別々の行動をする。また、壁のない場合は、突っ張り棒にカーテンをつけて、お互いの姿が見えないような環境づくりをするのも良いかもしれません。

そして、「選手交代」をするのもおすすめです。1日、お子さんをパパさんに託して、ママを辞めてみる。これは、パパトレにもなるでしょう。「パパも仕事で無理だわ…」そんな家庭には、近所のママ友に連絡をして、お互いの子どもを時間ごと区切って預かり、自分の時間をとにかく「確保」することを勧めます。ママは日々「家事」に「育児」に本当に頑張っています。だからこそ、リフレッシュの時間は大切と日々、話しているのですが、おやすみ中だって、育児は立派な仕事です。

1時間でも2時間でも良いので、時間を取って「ネイルサロン」「エステサロン」「映画」「足湯」「買い物」をしてリフレッシュしましょう。これが、子どもとママの良好な関係を築くのに大切なこととなります。

ここまでは、イライラや手を上げてしまう前の未然の策としてお話させていただきました。

実際に手を上げてしまった場合。これはとてもセンシティブ。
「叩いてしまった」理由はなんですか?子どもが言うことを聞いてくれなかったら?子どもが思うようにならなかったから?色々な理由はあると思います。命にかかわることであれば、言葉で防ぎようが無いので、手をあげてしまう気持ちはわからないでもないです。
しかし、子どもが言うことを聞かなかったからという大人の一方的な感情だったとしたらどうでしょうか?

大人と同じ様に子どもだって言い分はあると思います。「覆水盆に返らず」という言葉がありますが、叩いて壊れてしまったものは、元には戻りません。叩いたからといって子どもが、言うことを聞くようになるでしょうか?そこには、「叩かれるから言うことを聞く」と言う、「服従」の心理が子どもには働きます。服従というものは、子どもの「感情」を奪ってしまいます。感情を奪うということは…どうなるかわかりますよね。叩いてしまったのであれば、すぐに謝りましょう。時間が開けば開くほど、子どもは自分の中でなんで叩かれてしまったんだろう…と傷を深くしていきます。傷口の絆創膏は、貼るのが早ければ早いほど、傷は治癒されます。

ですから、叩いてしまったら、すぐに言葉の絆創膏を貼ってあげてください。「あなたは、私にとった大切な人なのに、ごめんなさい。痛かったね。」そう声をかけて、抱きしめてあげてください。お互いが冷静になった時に、何が悪かったのか?どうしていけば良いのか?を大人の意見だけではなく、子どもの意見を参考に、解決策を考えていきましょう。

育児と言うのは、過ちの繰り返しです。一つずつ積み上げていけば、良い親子関係が築けるはずです。応援しています。

過去の記事はこちらから
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-45466/

kawanishi_keito

河西景翔(かわにし けいと)さん・子育てアドバイザー
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。
現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

http://s.ameblo.jp/chloe69/
「ほいくらいふ」でも連載中!


ケイト先生と星山麻木先生が答える、ママのお悩み相談「ママのためのカウンセリングリーム」
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-15161/