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サッカー親子応援記デキる子主体? デキない子に寄り添う? 少年サッカークラブの指導方針【親子でハマったJリーグ】

2019.05.12

Jリーグ サッカー親子応援記・25

この連載は……
ライターの坂田ジエイ子さんによる、「Jリーグ サッカー応援記」。子育てでつらい思いを抱えていた時期、「母親が笑っていれば子どもは幸せだ」という友人の言葉からサッカーに目覚めた坂田さん。東京在住でありながら、息子さんと一緒に、大阪拠点とする名門サッカークラブ「セレッソ大阪」のサポーターに。クラブへの愛から親子観戦の魅力についてまで、サッカーを応援する楽しさを綴ります。

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小6受験生の息子、サッカークラブを辞める決意!

サッカー

こんにちは! 10連休長すぎましたね~。なにが「お休み」なんでしょう、そのお休みに備えて、連休前の仕事の追い込みが本気でハンパなかったです……。休み中だって、結局平日以上に主婦は働いたじゃないですか。出費はかさむし、動きっぱなしだし。唯一の救いは、朝目覚ましをかけずに眠れたことくらいでしょうか。

まぁ、家族の思い出は作れましたけど、メディアはこぞって5月病に用心だの、休み明けの子どもの変化に要注意だの、こちらを脅かす(!?)ものだから、心理的にもなんだったんだ、この連休は、とマイナスに捉えてしまっています。事実、子どもの悲しいニュースがくつかありましたし、この新学期始まってすぐのタイミングでの10連休はもう金輪際設定しないでいただきたい! と、すみません、冒頭から飛ばしてしまいました。

気を取り直して、新緑の5月、Jリーグ観戦にはとても適した気候です。現在Jリーグでは、ずっと好調なクラブもあれば、ようやく波に乗りだしたクラブ、連敗により監督が電撃解任されたクラブなど、序盤にして悲喜こもごもなドラマが展開されています。私もどっぷりとその世界に浸かりたいところですが、小6受験生の息子を持つ身、そうそうJリーグに夢中になってはいられません。

息子はJリーグを好きなだけでなく、自身も地域の少年サッカークラブに所属しています。週4日練習がありますが、いまは塾を優先にして週1回ほどのペースに抑えています。でも、この連休中、息子はサッカークラブの練習に一度も行きませんでした。多くの課題は出ましたが、塾はお休みだったので、家族の予定を除けば行ける日はありました。でも、行けなかったんです。その理由は、自分の体力がクラブの練習量についていけないから。

みな平等からデキる子主体へ。コーチ次第でクラブは変わる

民間企業や個人が運営するサッカースクールは、クラスごとにレベルが設定されていたり、あらかじめ初心者向け、上級者向け、テクニックを身に着ける、など対象や目的を絞って行われていることが多いと思います。対して地域のサッカークラブは、すべての子どもを受け入れ、心身を育てることにも視野に入れた間口の広さが魅力のひとつだと思うんですね。

でも、それは指導者によって、大きく変わるということを今回学びました。5年までのコーチは、試合のセレクト基準を練習参加率やヤル気、技術など、いくつかの条件を設けて、それらを満たせた子をスタメンとし、クリアできていない子でも途中交代などをして、できるだけ多くの子が試合を経験できるようにと指導されていました。

この方針ですと、ほぼみんなが平等なのですが、反面、勝ちにはいっていないので、デキる子にとってはフラストレーションが溜まるんですね。なぜあの時、あいつを交代させたんだと、コーチの采配に不満を覚える子も複数いました。でも、息子にとっては、5年生くらいから週4すべての練習には参加できないでいたので、スタメンにはなれなくても試合には出場することができ、とてもありがたかったんです。だから、小6で週1ほどの練習参加になっても、その1回を全力でやればいいと考えていたんですね。

ところが、小6になりコーチが変わりました。今度のコーチは、勝ちにいく方針をお持ちの方です。試合のスタメンセレクト基準は、練習参加率はもちろん、設定した目標(高度な技術的なもの)をクリアできた子のみを試合に連れて行く、という、やればやるだけ評価されるものとなりました。子どもたちのモチベーションは高まり、サッカーを中心に生活している子たちはかなり意欲を燃やし始めたと聞きました。

以前よりもクラブは活性化したと私は思っています。でも、その方針は、いまの息子にはとても無理でした。週1ですと、当然ながらみんなと同じスピードで高度なテクニックは身に着けられませんし、その技術を取得するために練習内容はよりハードなものになっていたので、ついていけないばかりか、疲労により体調を崩すようにもなっていったんですね。

中学受験生にハードな習い事は必要ない

「サッカーは好きだし、本当はやめたくないけれど、いまの俺には、友だちと遊ぶレベルのサッカーがちょうどいい」と息子が出した結論でした。彼なりに考え抜いてだした答えなので、私は彼の意志を尊重しようと思います。いま、彼の優先順位はサッカーではありません。よりいっそうやるべきことに集中できると親子で前向きに捉えて、2月の本番までを過ごそうと思います。

サッカークラブでは練習、試合だけでなく、合宿や親も交えての食事会など、本当に楽しく充実した時間を過ごせました。コーチやサポートしてくださった親御さんなど、人の温かみにも触れられ、子どもは親や先生以外の大人から、サッカーを通して人として大切な多くのことを学べました。幼少期はかなり内気だった息子が積極的に話すようになれたのも、このクラブのおかげだったと思います。

というわけで、地域の少年サッカークラブは指導者によりカラーが大きく変わることもあるよう。入会を検討している方は、見学や体験でそのあたりをチェックされるのもいいかもしれません。低学年のうちはどんぐりの背比べ状態でさほど気になることはありませんが、実力の差がではじめる高学年での方針は確認したほうがよさそうです。

それでも総じていえるのは、受験期を除けば豊かな時間を過ごせるということ。ぜひ低学年のうちは仲間と体を動かす楽しさをお子さんに味あわせてあげてくださいね。

坂田ジエイ子
ananのオリジナルコンテンツweb「ananweb」制作スタッフ兼ライター。同じくセレッソ大阪サポーターでサッカー少年の小6長男、ごっこ遊びに夢中の小3長女を持つ二児の母。仕事の合間に、チームや選手名をハッシュタグ検索しては、ニヤニヤしている日々。趣味は他に嵐、バレーボール。愛猫2匹をモフモフする時間も宝物。


第24回 令和だって受験戦争…2019年GW「小6中学受験生のシビアな現実」
第23回 頭が良ければそれでいいのか…中学受験の怖ろしい弊害
第22回 中学受験ってかわいそう? 子どもをダメにする親の話
第21回 それも親がやるの…!? 少年サッカークラブと親の出番
第20回 俺、辛い…中学受験の過酷な現実と親子の葛藤
第19回 2019年Jリーグ 初心者でも楽しめる最新トピックス
第18回 2019年Jリーグ始動!「初心者も楽しめる」開幕戦の見どころ
第17回 日本代表メンバーにJリーグ選手は何人? 初心者サポーターが思うコト
第16回 「長谷部誠選手のマインド」を嵐ショックの私がマネてみた
第15回 Jリーグ開幕1か月前、選手たちがしているコトに注目!
第14回 チケットはどこで買える? 初めてのサッカー観戦ガイド
第13回 Jリーグ、どのクラブを応援する? お気に入りの見つけ方
第12回 「行けー!」はダメ? 少年サッカーの応援はJリーグ観戦より難しい
第11回 ファスナー付きはNG…! キッズ向け「冬の防寒サッカーウエア」
第10回 寒い日の親子サッカー観戦は、あえて「部屋」をおすすめする理由
第9回 かわいくてあったか……冬のサッカー観戦、気になる服装は?
第8回 ポイントは、お尻!? 冬場のサッカー観戦で絶対に持って行ったほうがいいもの
第7回 見学できる、Jリーグ各クラブの練習風景。用意しておくといいものは?
第6回 試合後にはお楽しみも。サッカー日本代表戦の楽しみ方
第5回 あの頂上決戦から再び! セレッソ大阪vs川崎フロンターレ、アウェイ観戦記
第4回 柏スタジアムでの観戦をおすすめする理由は?
第3回 セレッソ大阪を好きになるきっかけとなったゲーム『FUJI XEROX SUPER CUP 2018』
第2回 大収穫の2日間。憧れの選手が息子に与えてくれたもの
第1回 育児の黒歴史を経て、セレッソ大阪に出会うまで

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