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EQWELチャイルドアカデミーに聞く「質の良い脳」の作り方 ~前編~ 【有馬寛実氏インタビュー】
2020.05.13 by 木村 一実 木村 一実

EQWELチャイルドアカデミーに聞く「質の良い脳」の作り方 ~前編~ 【有馬寛実氏インタビュー】

創立から30年を迎えた2018年に、七田チャイルドアカデミーから名称を変更した「EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー(以下、EQWEL)」。全国に約300の教室を展開し、約25万人の卒業生の活躍は学術だけでなくスポーツや芸術などあらゆる分野に及びます。

今回お話いただいたのは、EQWEL執行役員で東京本部 本部長の有馬寛実さん。脳と心を育てる観点からさまざまなお話をしていただきました。脳科学や心理学をベースにした独自のプログラムで、さまざまな能力の基礎を育てるEQWELの「教材の特徴とは? 」「1週間の意外な家庭学習とは? 」前編をお届けします。

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EQWELチャイルドアカデミー 東京本部 本部長 有馬寛実氏

人気の幼児教室、教材のヒミツとは?

――まず、EQWELでのレッスンと使用されている教材についてお聞かせください。

まず、私たちが目指すのは「質の良い脳を作る」ということです。幼児コースは週1回、50分のレッスンで、前半はイメージトレーニング、感覚あそび、瞬間記憶、フラッシュカードなど、後半はちえ、もじ、かずなどの取り組みが中心となります。脳の質が良いというのはたとえば「考えることが好き」「色んな方向から物事を見ることを厭わない」「最後まで諦めない」ということができる脳で、これらは良質な脳でないとできないことなんです。

次にEQWELの教材は、幅広い月齢、年齢で使えるところが特徴のひとつです。例えば「積み木」。乳幼児期には、つまむ、積み上げるという指先の巧緻性を高めるために良いですし、3歳~5歳くらいになれば、積み木を一瞬見せすぐに隠して、どのように積まれていたかを再現してもらったり。これは見えない場所にある積み木を考える空間認識力で、大人にも良い問題なんですよ。

――巧緻性や空間認識は小学校受験などでも目にする問題ですよね。

充分に対応できると思います。せっかく購入していただく教材ですので、長く使うことができる方が嬉しいですよね。赤ちゃんのときに購入してもらったものが、小学生になっても大人になっても違った効果を発揮してくれます。

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――教材はオリジナルですか?

オリジナルのものもありますし、市販で良いものがあればそれを取り入れます。市販品を既に持っているご家庭もありますが「こんな使い方をするとは、思いつきませんでした。」と話すお母さんも多いんです。

オリジナル品では、例えば市販されているプラスチック製のコップがありますが、最近はパステルカラーなどに人気があり原色のものがなかなか手に入らないんですね。でも教材としては、色の三原色からスタートしたいので、赤緑青のオリジナルを作製しました。

――教材の使い方は、お母さんたちにレクチャーがあるんですか?

レクチャーというかたちは取っていません。

6歳児までのレッスンには保護者も一緒に入っていただくので、レッスンの中で教材の使い方を見て理解していただきます。EQWELでは予習復習という言い方はせずに「お家でのつなげ方」という言い方をしているのですが、保護者と子どもが一緒に受ける理由は、お家でもレッスンを“つなげて”いただくためなんです。
お家では「今からEQWELタイム! 」と構えるのではなく、遊びを通して教材をおもちゃのように楽しいものとして使います。

――なるほど、保護者と一緒にレッスンを受けることで、そういった効果があるんですね。

お母さん達は「文字」や「数」と言った途端に「お勉強」というスイッチが入ってしまいます。それは仕方のないことです。でも、子ども達はまずひらがなや数字と触れ合い楽しむことが大切です。

そしてお母さんたちには教材の優れたところや楽しさを知ってもらい、気に入って使ってもらう。お母さんも子どもも、楽しいという環境設定ができるかどうかが大切になってきます。

教室に来るのは週に1回、たった50分です。教材が生きる使い方をレッスンで知っていただき、楽しんで子ども達と使ってもらうことがまず第一歩。普段の遊びのためのヒントをもらいに来ていただく感覚ですね。

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例えば、子どもたちは将来のために自分で「ぼくは今、能力開発しておいた方が良いぞ! 」とは絶対に思わないですよね。そこで思うのは「それが楽しいか、興味があるか」それだけです。

もちろん子どもが楽しいというのは、ただおもちゃがあって楽しいということではなくて、ワクワクしているか。子どもがそう思えるかどうかは先生や親である大人の役目だと思います。

――親の役目と聞くと、やはり責任重大です。

そのために私たちがいるんです! EQWELの役目は、1週間に1度子どもたちに楽しいことをまず伝える、そしてその楽しいことを今度はお家でもお母さんと一緒にやろうね! と伝えることだと思っています。
今教室でやっているこんなに楽しいことが、お家でも同じようにできるんだ! というワクワクした気持ちを持ち帰ってもらえれば大成功です。

想像以上の変化がある、ギュッと抱きしめてプラスの言葉がけ

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――お家でのつなげかたということを先ほど教えていただきましたが、お母さんたちが家庭で行うのはどういったことでしょうか。

家庭学習はやはり大切です。お母さん方には、その月に何に取り組むかということ、そして家庭学習についてもお伝えしています。内容は難しいものではなく例えば「お子さんを抱きしめてプラスの言葉を掛けましょう」という目標があります。

プラスの言葉がけは脳にとても良い影響を与えます。例えばですが、下の子が産まれてから上の子をギュッとしていない、というお母さんは多いかもしれません。その月のテーマを見てギュッとしながら「生まれてきてくれてありがとう」という言葉を久々に、あるいは初めて子どもに話す方もいらっしゃいます。

お兄ちゃん、お姉ちゃんになった2,3歳の子はお母さんたちが思っている以上に我慢しています。お母さんを独り占めできるEQWELでの50分間のレッスンは、とても大切な時間になるはずです。

「早くしなさい!」とか「お片付けしなさい!」「ちょっと待って!」というマイナスの言葉がけしかしていないなと思ったら、お母さん自身が意識してプラスの言葉を発してみてください。お母さん自身の気持ちも、子どもの様子も想像以上に違ってくるはずです。

――マイナスの言葉がけ……反省しか思い当たりません。

子どもはお母さんと一緒にできるなら、どちらが高く積み木を積めるか、たったそれだけでも楽しいんです。

――子ども達のレッスンは、実はお母さんたちへのレッスンでもあるんですね。

そうですね。以前OGの人達に集まっていただき、レッスンの良かったところや改善点などをお話していただいたのですが、皆さん口をそろえて、お子さん以上にお母さんがレッスンを楽しみにしていたと話されたんです。

通うのがしんどくて必死でやりました、というお母さんはいませんでした。レッスンを楽しめるお母さんたちだからこそ、子ども達も伸びたのだと思いますが、お母さんたちに楽しかったと言ってもらえるのは私たちもとても嬉しいことです。

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難しいことは何ひとつないんですよ。ただ、大切なのは教室でやった楽しかったことをお遊びの中で繰り返すこと、そしてそれを続けること。毎日忙しい中で、難しいことも多いですけれどね。

もう一度言いますが、幼児に関しては、子ども自身が将来の自分のためにこれをやっておこうと思うことはあり得ません。保護者が情報を得て、子供を楽しませてあげながら保護者自身も楽しむ。それが自然に脳の質を良くすることにつながっているのがEQWELのレッスンです。楽しむことを続けること、これが重要です。


何ごとも子どもが楽しむには、まずお母さんが楽しむということをあらためて感じたインタビューでした。続く中編では小学校受験について、働くママと幼児教室についてをおうかがいします。

写真◯舛元清香 文・取材◯木村一実
木村 一実

木村 一実フリーライター

小学生男子2人のママ。ハナコママをはじめ、子どもやアート、インテリアなど暮らしに関する媒体で執筆中。子ども中心の暮らしをいかに楽しむかがもっぱらの課題。面白いことや美味しいものを常に探しています!

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