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絵本×ダンス s**t kingzのオリジナルダンスも楽しめる踊る絵本『あの扉、気になるけど』ってどんな本?(後編)

2019.05.23

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s**t kingzの皆さんにインタビュー! 『あの扉、気になるけど』誕生秘話

カバーオビ

今までにない、踊る絵本『あの扉、気になるけど』ってどんな絵本なのでしょう。

ストーリーは、ネコが、ロバ、犬、ニワトリに声をかけ、みんなでいっしょに大きな扉の向こうの世界を目指すというお話。『ブレーメンの音楽隊』を彷彿とさせるストーリーですが、実は、s**t kingzのこれまでの歩みともリンクするお話なんだそうですよ。そして、ネコ(マイペース)、ロバ(のんびり屋)、 犬(まじめ)、ニワトリ(臆病)のキャラクターは、それぞれ、kazukiさん、NOPPOさん、Oguriさん、shojiさんのキャラクターともリンクするのだとか。

本にはところどころ、QRコードが隠れていて、スマホをかざすと動画が開き、s**t kingzのダンスを見ることができるのが、最大の特徴。ダンスは、この本のためだけに作られた、オリジナルダンス。全部で6本の作品が収められています。

s**t kingzのみなさんに、この本がなぜ誕生したのか、どんな想いが込められているのかを聞きました。

――『あの扉、気になるけど』が生まれたのはどうして?

shoji

shojiさん:昨年、図書館をテーマにした舞台公演をしたのですが、そのときに、いつか僕たちが作った本が図書館に並ぶといいねと言いだして、そこから企画が始まりました。僕たちは世界で最も敷居の低いダンサーだと自負しているのですが(笑)、絵本って子どもから大人までみんなが楽しめて敷居が低いところが僕たちのイメージに合っているのかなと。

僕には5歳の息子がいて、絵本や紙芝居をよく読んであげるんです。子どもって本当に絵本が好きですよね。大好きな絵本にダンスを組み合わせたら、子どもたちがダンスを好きになってくれたり、今まで知らなかった世界にも目を向けてくれる、そんなことができればいいなと思いました。

――絵本に登場するキャラクターが、4人のキャラクターともリンクしているそうですが。

kazuki

kazukiさん:はい、僕のキャラクターはネコなんですが、絵本ではネコがみんなに声をかけたことから旅が始まる。実はs**t kingzも、そもそも僕が「何か新しいことやらない?」とみんなに声をかけたことがきっかけで結成したんです。僕はマイペースで一人だけみんなと違う行動をしたりするんだけど、一人で何かに挑戦する勇気はなくて、4人だから壁を乗り越えられた、ということが今までたくさんありました。だから、絵本の中の、「みんなで扉の向こうへ行こうよ」というメッセージは僕たちの今までの11年をすごく表してしているんです。それだけでなくて、何かに挑戦したいけど一歩を踏み出せないという人の背中を押す本にもなるといいなと思います。

――QRコードでダンスの動画が見られるというのはとてもユニークですよね。

oguri

Oguriさん:子どもから大人までだれでもが楽しめるエンターテインメント性のある絵本にしたくて、本と動画をリンクさせたらどうだろうと考えたんです。絵本の絵の中にQRコードが隠されていて、スマホをかざすとストーリーに合わせた6本のダンスの映像を見ることができる。6本は音楽もすべてオリジナル。振付もとてもこだわって作っているので、おしゃれだな、かっこいいなと思っていただける作品に仕上がっていると思います。何度も繰り返し見てほしいですね。

――絵はNOPPOさんがお描きになったとか。すごく上手でびっくりしました。

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NOPPOさん:絵はもともと好きだったんですが、絵の具を持ったのは小学校以来。今回、この機会をいただいて、「やっぱり自分は絵が好きなんだな」と気づきました。制作には2カ月くらいかかって、正直いってかなり大変でしたが、これをきっかけに、ほかにも新しいことに挑戦したくなりましたね。

――いろいろなアングルから場面が描かれていてページをめくるのがワクワクしますね。

NOPPOさん:ダンスの振り付けを考えるときも、正面からだけでなく、上下左右、いろいろな角度からどう見えるか考えるので、構図も同じように考えました。

――皆さんにとってダンスの楽しさって何ですか?

Oguriさん:好きな音楽を聞きながら体を動かす、身体を動かすことで自分が音楽と一体になっていく。音楽に乗って踊りながら、同時に自分が音楽を奏でているような感覚になっていく。その感じがすごく気持ちがよくて好きです。

shojiさん:みんなと同じ場所に集まって、同じ曲を聞き、同じステップを踏み、同じダンスを作っていく。するとそれだけですごく仲良くなれる。保育園の園児たちと踊ったときも、最初は警戒していた子も、身体を動かし始めると一気に心を開いて、すごく短い時間なのにとても仲良くなれた。それが踊る楽しさだと思います。一方で、見る楽しさもあって、セリフのある演劇とは違って喜びや悲しみといった感情が、理屈抜きで人間の心の中にダイレクトに届くところがダンスのよさだと思いますね。

全員

――Hanakoママの読者さんは、保育園ママが多いのですが、『あの扉、気になるけど』をどんな風に楽しんでほしいですか?

shojiさん:僕は、息子にこの本を読んであげたのですが、子どもって、親が読み聞かせしている間、絵を見ていて、「リンゴが何個あった」とか大人が気づかないことをいっぱい教えてくれるんですよね。だから、読み聞かせって親が与えるだけでなくて、子どもから教えられることもあるんです。そういう、双方向のコミュニケーションをいっぱい楽しんでほしい。

子どもって、とてもリアクションが素直で、QRコードを見つけたら「あったあった!早くスマホ!」って大騒ぎ。この本は、絵本×ダンスという全く新しい試みなので、見る人にも、全く新しいものとしてとらえてほしい。それぞれの楽しみ方を親子で発掘してほしいなと思います。

kazukiさん:僕は大人になってもずっと大好きで捨てられない絵本があるんです。『あの扉、気になるけど』が、そんなふうに、いつまでも大事にされる本になってほしいですね!

――ちなみに、続編の予定は?

shojiさん:実は、息子にこの絵本を読んであげたら、「続きは?」って言われて、期待されているのかなと(笑)。もしかしたら、あるかもしれませんね。

最後に、s**t kingzの皆さんが好きだった絵本を聞いてみました!

kazukiさん『ねないこだれだ』(せなけいこ/福音館書店)
「気に入って、何度もこればっかり読んでいました」

Oguriさん『おしいれのぼうけん』(古田足日・田畑精一/童心社)
「こわいけど楽しくてわくわくする本です」

NOPPOさん「絵本はいっぱい読みました。動物が出てくる絵本は全部好きです!」

shojiさん『きょうはマラカスのひ』(樋勝朋巳/福音館書店)
「息子に読み聞かせて二人で爆笑しています」

s**t kingz(シットキングス)
shoji、kazuki、NOPPO、Oguri の4人で構成される世界が注目するダンスパーフォーマンスユニット。4人が出場したアメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」では、2010 年、2011 年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで20 カ国以上を訪問。オリジナルの舞台公演には毎回大好評、日本全国からファンが殺到する。また、個々の活動のほか、AAA、BoA、E-girls、Hey! Say!Jump、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、SHINee、SUPER JUNIOR、関ジャニ∞、東方神起、三浦大知など、多くのアーティストの振付なども手がけている。http://shitkingz.jp/
文○石井栄子