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Education教育

【わが家のドタバタ小学校受験体験記】

2019.05.31

この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者ママたちのために【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきたいと思います。第1回目のテーマは「受験を決める前の葛藤」についてです。


第1回 迷える夫婦が小学校受験を決めるまで

ことごとく意見の違う夫と妻。でも相手の言い分にも「なるほど」と思うところも……

受験_1

「国立って、公立よりも教育の質が高いの?」
「個性を伸ばすなら、やっぱり私立?」

そんな期待が寄せられる一方で、

「お受験は親のエゴ?」
「落ちたら子どものトラウマになる?」

といった不安の声も耳にする小学校受験。どうするべきか迷うママも少なくないと思います。

わが家も夫婦で迷いに迷いました。例えば……

私「ねえねえ、〇〇ちゃん(近所の子)が通っている私立小、アクティブラーニングにすごく力を入れているんだって。少人数制っていうのも魅力的だし。うちも小学校受験、考えてみる?」
夫「うーん……小学校受験って本人の意志じゃないでしょ? 受験は中学からで良いんじゃない?」

とか。

私「小学校受験って、何をどこまでできるようになればいいんだろうね?
夫「ぴーすけ(息子)はマイペースだしね。詰め込みすぎて、勉強が嫌にならないか心配だな」

私「私立や国立の子たちは、放課後に友だち同士で遊ぶ機会が少ないって聞くよね」
夫「俺、公立小だったけど、友だち作るの苦手だったよ(ボソッ)。一貫校だと、長く一緒に過ごす分、絆が深まるっていう話もあるよね」

などなど。

悩んだ末、小学校受験をしようと思い切れた理由は……

受験_2

2人とも小学校受験の経験がない上に、第1子ということもあり、最初はこんな調子で右往左往しながらスタート。正直なところ、「受験するという道を選んで本当に良かったのだろうか?」という葛藤は、入学先が決まるまで消えませんでした。

小学校受験は、親が選択するしかありません。本人に代わって決めるのですから、責任を感じるのも無理のないこと。

それでも、「よし、小学校受験してみよう!」と思い切れたのは、受験に向けた様々な取り組みを、「志望校に合格するため」だけではなく、「学ぶ楽しさを知るきっかけづくり」として位置づけられたからでした。

そもそも、小学校受験は、中学・高校・大学とは根本的に違って、「親子で一緒に」学ぶもの。つまり、「親子のコミュニケーション」という土台の上に成り立つものです。

「楽しい時間」になるか「苦痛な時間」になるかは、まさに親である私たちの関わりかた次第。もっと言えば、人生の中で唯一、合否に関係なく「ハッピーな親子の思い出にもなり得る受験」
なのだと気づいたのです。 

そう考えると、小学校受験は、家庭学習をいかに「楽しく豊かな親子の時間」にできるかという挑戦でもあったような気がします。ぴーすけが興味のあることや得意なことはいいのですが、まったく興味のないことや苦手なことを「楽しませる」のは至難の業。自分自身のキャパシティの狭さをイヤというほど思い知らされ、何度、自己嫌悪に陥ったことか……。

それでも、ぴーすけの興味・関心、得意分野と苦手分野をじっくり見つめて、「どうしたら学ぶ楽しさを感じられるか?」「苦手なことにも挑戦できるか」、夫婦でアレコレ試行錯誤してきた日々は、決して無駄ではなかった気がします。具体的にどんな学習に取り組んできたのか、ぴーすけがどんな風に成長していったかについては、これから少しずつ書いていきたいと思います。

なお、「地元の友だちをたくさん作れる」という公立校の良さは、夫婦ともに一番捨てがたい点でした。そこで、私立と公立、どちらに通うことになったとしても30分以内で通学でき、放課後や週末に少しでも友だちと過ごしやすいエリアへ移り住むことに。無謀にも、受験の準備と同時進行で、家探しもスタートしたのでした。(「受験と住まい」については、また稿を改めて)

つづく。

安藤陽子さん

ライター 安藤陽子

ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。