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学校現場のトレンドがわかる!「NEW EDUCATION EXPO2019」に行ってきました!

2019.06.14

6月6日から8日の3日間、東京ファションタウン(江東区有明)で開催された「NEW EDUCATION EXPO2019」(以下NEE)。主に教員や学校関係者を対象に行われる教育イベントで、今年で第24回目を迎えます。2020年からの大学入試改革や、新学習指導要領がスタートするなど、にわかに関心を集めている“教育”。その全貌を知ることができるというNEE。2日目の6月7日、ちらっとのぞいてみました!

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過去最高の動員数、とくに注目されるのはプログラミング!

NEEでは、会期中の3日間で60本ものセミナーが開催され、同時に教材や教具メーカーによる新商品の展示も行われます。
NEE実行委員会の風間淳氏によると、「今年は、2020年から新学習指導要領がスタートすることもあり、新学習指導要領をテーマとしたセミナーの申し込みは過去最大を記録。出展企業も140社を超え、過去最高」とのこと。参加者は1万5千人を見込んでいるとか。

実は筆者はこのイベントを10年以上ウォッチしているのですが、確かにまだ開場して間もないのに、例年に増して会場は込み合っています。特に、2020年からスタートするプログラミングの教材コーナーには人だかりができていました。

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プログラミングの授業で使える「レゴエデュケーションSPIKE」。カラフルなブロックが学習意欲をそそる。センサーやモーターを組み込んだブロックを組み立て、プログラミングをして組み立てた車などを動かす。

また、展示会場では、ミニセミナーも随時開催されましたが、プログラミングの模擬授業は立ち見が出るほどの盛況ぶり。来年からのプログラミングの授業をどのように組み立てるのか、学んで帰ろうという先生方の真剣さが伝わってきました。

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来年から小学校でプログラミングの授業がスタート。模擬授業には、授業づくりのヒントを得ようと多くの先生方が詰めかけた。

特別支援教育の工夫をこらした教材群

展示会場には、授業で使う電子黒板やタブレットパソコン、各教科の教材、セキュリティ、など多岐にわたる教材や教具、ICT機器が展示されていましたが、今回は、発達障害など、特別な支援を必要とする子どもに向けて開発された商品群に注目してみました。

例えば、授業中、椅子にずっと座っていられない子のために開発された、姿勢保持クッション「P!nt school」(10,500円)。学校の椅子はご存知の通り木製の硬いもの。座り心地の悪さも集中を妨げる一因。堅い椅子にピントクッションを取り付けることで、すわりが心地よく、長時間集中することができます。また、自然と背筋が伸びて正しい姿勢を保つ形状になっています。発達障害の子どもは姿勢が悪くなりやすく、椎間板ヘルニアなどの二次障害を引き起こすリスクが高いのだそうです。その防止策としても、ピントスクールの利用は効果的なのだそう。

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ピントスクールをつけた椅子。実際に座ってみると、本当にすわり心地がいい!堅い椅子で45分も座っているなんて、大人でも大変。筆者も仕事部屋の椅子にひとつ欲しい!と思いました。

「Daisy(デイジー)」は、ディスレクシアの子ども向けの教材。ディスレクシアとは文字の読み書きがうまくできない状態のこと。日本でも人口の10%がディスレクシアなのだそうです。「Daisy(デイジー)」は文章を読み上げてくれる電子書籍。読み上げている箇所は、ハイライト表示がされるので、今、どこを読んでいるかがひと目でわかるのが特徴。「Daisy」の導入によって、「読みがスムーズになった」(74.6%)、「文章の理解度が高まった(67.7%)」などと肯定的な回答が集まっているそうです(2015年、日本障害者リハビリテーション協会調べ)。文章を読むのに時間がかって授業についていくのが困難だった子も、「授業がわかるようになった」「テストで点数があがった」などの効果が学校現場からあがっているそうです。

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自動で文章を読み上げてくれる「Daisy」。今読まれている部分が、マーカーで示されるのでわかりやすい。繰り返すうちにディスレクシアの子も、だんだん読む力が育っていく。

色や形、数が苦手な子ども向けのゲームや、教材、コミュニケーションが苦手な子のためのカードゲームなどもありました。

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数という抽象的な概念を理解しづらい子どものために、お金など、具体的なもので数を表してあげるための教材。
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カードに書かれた色の並びの順番、配置に合わせてカップを積み上げる早さを競うゲーム。
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人の表情を読み取るのが苦手な子のために、「この表情はどんな気持ちを表しているか」を学ぶカードゲーム
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図形や算数が苦手な子のための算数ゲームもいろいろありました。大人も楽しめそう。

ディスレクシア、算数障害、多動、コミュニケーション障害など、発達障害も子どもによってそれぞれ。異なるニーズに応えるべく、日々新しい教材が開発されているのですね。

発達障害は、早期から、適切なツールで適切な指導を行えば、かなり改善をすると言われています。これらのツールを使って楽しみながら学ぶことで、授業が理解できるようになる⇒授業が楽しいという好循環が生まれそうです。これらは、学校向けの商品ですが、家庭でも使えるのではと思いました。
詳しい商品の情報は、http://school.uchida.co.jp/ まで!
特別支援教育教材のカタログ情報はこちら。
https://www.uchida.co.jp/education/catalog/tokubetsushien39/#target/page_no=29

取材・文・写真○石井栄子