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小学校受験で100%質問される?!「家庭の教育方針」大切なポイントをしっかり抑えておこう【わが家のドタバタ小学校受験体験記】

2019.07.02

この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。


第3回 小学校で必ず聞かれる「教育方針」で迷宮入りしないために

小学校受験3回目

<大切なのは背伸びをしないこと>

前回は、学校情報に触れる前に自分たち(※)のモノサシを作る大切さについて書きました。今回は、その中でもいち早く着手しておきたい「教育方針」について取り上げます。
※ 我が家は今のところ「夫婦+子ども2人」という家族構成なので、体験記としては、夫婦そろって受験に臨むケースを前提に書き進めます。しかし、中にはシングルのご家庭で小学校受験に関心のある読者ママもいるかもしれません。その場合は、記事中「自分たち」と書いてあるところを、「自分」と置き換えて読んでいただければ幸いです。できるかぎり、シングルで受験に臨む場合にも共通する内容を書いていきます。

小学校受験で、ほぼ100%質問されるのが「家庭の教育方針」です。

「きょ、教育方針? 考えたこともないんだけど……」

と、目が点になってしまった読者ママも、どうか焦らずに。私も、その1人でした。

ぴーすけは何回言ったら分かるんだろう。こりゃだめだ、あれだけ怒ったのに、まったく響いてない。はぁ、今日の晩御飯どうしよう……。

毎日これの繰り返し。教育方針なんて聞かれても「正直それどころではありませんでした」としか言えない。当初はそんな感じでした。

本当は、そんなに難しく考えなくても良かったのだと思います。今だからこそ言えることなのですが。

教育方針とは、簡単に言えば、

・どんな子に育ってほしいか
・そのために何をしてきたか

です。

家庭の教育方針を文章にするときは、受験のためではなく、普段の子育てで自然にやってきたことを洗い出すのがポイントだと思います。そうでないと「学校に合わせる子育て」になってしまうからです。

家庭と学校はあくまでも両輪。補い合う対等な関係です。学校側は、子どもの成長のために6年間協力し合える家庭かどうかを確認したいのです。

私たちの場合、第1志望校(私立)の受験では、ものすごく背伸びをしてしまいました。「合否に関係なく成長できればいいよね」と夫婦で話し合ってスタートしたにも関わらず、準備を進めるうちに、いつしか「合格」そのものが目的となってしまったのです。

ぴーすけの発達のペースに寄り添うのではなく、私たち夫婦が勝手に想像した合格ラインにぴーすけを無理やり近づけようとする「受験のための子育て」に陥ってしまっていたのではないか。自分たちのことを棚に上げて、ぴーすけにアレコレ期待しすぎていたのではないか。不合格通知を受けた後、冷静になって振り返ってみて、いたたまれない気持ちになりました。

受験のための子育てではなく、子育てのための受験を。ここが逆転しないようにくれぐれも気をつけながら、準備を進めていただけたらと思います。

<他の家庭には語れない教育方針を>

そんな苦い体験をした私たちではありますが、約1ヶ月後の第2志望校(私立)の受験にあたっては「等身大の自分たちでいこう」と再確認し、「これは、普段からやってきたことだよね」と言える教育方針をピックアップしました。

例を挙げてみます。

(例1、どんな子に育ってほしいか)

私たち夫婦の1番の願いは、「友だちを大切にできる子に」ということでした。夫婦ともに、友だちのありがたさを実感してきたからです。

(例1、そのために何をしてきたか)
友だちになる第一歩は、自分から声をかけること。そして、相手の名前を知ることです。

そのため、受験を考えるずっと前から(よく考えるとぴーすけがお腹にいる頃から)

「さっき挨拶したのは〇〇さんだよ、お母さんのお友だち」とか 「公園で会ったあの子はうちのすぐ近くに住んでるみたいだね。今度お名前を聞いてみようね」と、声かけしてきました。

気づいたら、ぴーすけはすぐに人の名前を覚えるようになりました。幼稚園では他クラス他学年も含む300人の在園児と、先生方の名前、さらには最寄駅や好きな遊びまで次々とインプット。毎日、何人ものお友だちの名前を挙げて、幼稚園での出来事を話してくれるようになったのです。

他者への関心をもつ。これは、私たち親子が大切にしてきた教育方針だなと思いました。

(例2、どんな子に育ってほしいか)

もう1つの願いは、創造・想像を楽しむ心を、生涯大切にしてほしいということでした。創造力・想像力こそが学力の土台であり、人生を豊かにしてくれる実感があるからです。

就園前から幼稚園にかけてのぴーすけは、毎日

・積み木、ブロック、プラレールなどを組み合わせて、色々な家や駅舎をつくる街づくり
・動物や電車になりきる、ごっこ遊び

に没頭していました。空想するのが大好きなんですね。

( 例2、そのために何をしてきたか)

そこで私は、オリジナルの絵本を一緒に作ったり、ホームセンターで木材を調達しドールハウスを作ったり、通勤快速に成りきってかけっこしたり、お互いサルに成りきって会話してみたり……。ぴーすけの空想には、我ながら、よくお付き合いしてきたものです。

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受験=お勉強と捉えると、まったく無駄なことのように思えてしまうかもしれませんが、
現在通っている小学校は、徹底して個性を磨き、自分とは異なる他者の存在に関心をもつことを大切にしており、結果的には、ぴったりの小学校と巡り合いました。小学校受験では、「その子らしさ」「その家庭らしさ」の追求が、後悔しない受験へとつながります。
ほかのご夫婦には語れないオンリーワンの教育方針は、きっと、どのご家庭にもあるはずです。いずれは願書や面接で文章化しなければならない項目ですので、ぜひじっくりと検討してみていただければと思います。

つづく。

安藤陽子さん

ライター 安藤陽子

ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。


第1回 迷える夫婦が小学校受験を決めるまで
第2回 志望校の選びかた

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