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カリスマ塾講師に聞く!親世代のときと学校評価は大きく変わっている!?よく聞く「御三家」とは【今から知っておきたい中学受験のイロハ】

2019.07.09

第3回 私立中高一貫校ってどんな学校?

中学受験3回目

よく聞く「御三家」とは

中学受験について情報を集めると、「御三家」という言葉が耳に入ってくるのではないでしょうか。私立中高一貫校における御三家とは、レベルも人気も高いブランド校のこと。男子校の御三家といえば、開成・麻布・武蔵、女子校なら桜蔭中・女子学院・雙葉が不動の人気です。入学時の偏差値も高いですが、卒業時の進学実績、具体的に言えば東大進学率の高さを誇る、最難関校と言っていいでしょう。

校風や教育方針はそれぞれに異なります。たとえば開成は、教科書の枠にとらわれない幅広く深い学びが特徴。麻布は「自主・自立」を建学の精神とし、制服はなく自由な校風が特徴。武蔵は他の2校に比べるとさらに自由な校風で、受験勉強よりも、自分の好きな分野を深く学ぶことが好きな生徒が多い印象があります。

女子の御三家では、ダントツの東大合格実績を誇るのが桜蔭。女子学院はプロテスタント系の学校。制服がなく、自由闊達な校風です。雙葉はカトリック系で落ち着いた学校。などなど、偏差値や進路実績だけではわからない、その学校らしさというものが厳然とあり、それが学校のブランドイメージを形作っているのです。

余談ですが、こんなたとえ話があります。道に空き缶が落ちていたら、桜蔭生は本を読むのに夢中で気が付かない。女子学院(JG)生は缶けりを始め、雙葉生は拾ってゴミ箱に捨てる。ひと口に御三家と言っても全くカラーが異なることがわかる、面白いたとえ話ですよね。

学校の評価は、親世代のときとは大きく変わっている

さて、不動の人気の御三家ですが、その他の学校はどうなのでしょうか。

もともとは人気があったのに、最近は生徒募集で苦戦している伝統校、以前は入りやすい学校だったのに、校舎の建て替えや学校改革を行うなど切磋琢磨して今や人気の難関校になっている学校、はっきりと分かれてきているように思います。

後者の例では、男子なら駒場東邦、海城、女子なら豊島岡女子、鴎友学園、共学校では渋谷教育学園渋谷(渋渋)などが、偏差値、進学実績とも上げてきており、御三家に迫る人気になってきています。

豊島岡女子は進路指導が手厚くて、塾に行かなくてもレベルの高い大学に進学できる、それなのに授業料はリーズナブルということでも人気が高まっています。グローバル教育はもちろん、企業インターン制度などキャリア教育にも力を入れていますね。ママたちはそういうところをよく見ていると思います。

進学実績だけでなく、ICTをふんだんに取り入れているとか、外国語教育に力を入れている、体験型学習が充実しているなど、革新的な学校運営によって人気が高まっている学校もあります。

2007年に大改訂した広尾学園は、以前は順心女子学園が母体でしたが、2007年に校名はもちろんのこと、カリキュラムも教師陣も大きく変えて、英語や理科教育に特化した大改革を行い、今では都内屈指の超人気校になっています。

学校選びについては、また回を改めてお話ししますが、親の時代とは、学校の質やレベル、人気は大きく変わっています。情報収集をするときは、先入観を捨てて幅広く調べてほしいです。

次回は、公立の中高一貫校、また、最近人気の高まっている大学附属校についてお話ししましょう。

小澤珠美さん

小澤珠美さん

学生時代に元文部科学大臣・下村博文氏が主宰する学習塾で、アルバイトで塾講師を始める。大学卒後、15年大手進学塾、株式会社早稲田アカデミーで高校受験・中学受験の指導に従事。特に中学受験において、女子の算数指導、受験指導、保護者の方のサポートに尽力し、合格実績に貢献。2010年に独立し、2013年に市ヶ谷に移転。2018年春より、働くパパ・ママを応援するため民間学童保育・放課後スクールMOCOPLA(モコプラ)を四谷に開設。2019年春、自立を育む学びの場(学習塾、プログラミング教室、アルゴクラブ、英会話)Credo久が原オープン。また一般社団法人 日本青少年育成協会認定 準上級教育コーチ・PM級トレーナーとして、パパ・ママの笑顔、その先にある子どもたちの笑顔を支援するため、教育コーチングをベースにした「子育てセミナー」「ワークショップ」などを開催。また公立・私立中学校PTA、地方教育委員会、新宿区男女共同参画課等から保護者向けコーチングセミナーを受託。

著書:中学受験超成功法『ママは楽しく息を抜く』(ギャラクシーブックス)
共著:『輝く女性起業家16人:未来を創る~私たちが選んだ道』(カナリアコミュニケーションズ)

取材・構成○石井栄子


第1回 中学受験の現状
第2回 中学校受験をする親の心構え

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