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おっとり男子の野球生活親はちょっと大変?!「野球だけじゃない。カレーパーティに夏祭り、楽しい行事盛りだくさん」【スポ少ってこんなです 8】

2019.07.10

この連載は…

子どもが大きくなったら参加させてみたいのがチームスポーツ。でもなんだかスポ少ってハードル高そう。特に少年野球! なんて声を時々耳にします。ここでは少年野球チームに所属している長男の日常を通して、具体的にどんな活動をしているの? 雰囲気は? 保護者の当番は大変じゃない? などの疑問にお答えしつつ、少年野球界への愛と矛盾(!?)を語ります。


野球以外の行事も全力投球!  親子で楽しむ夏の行事。

野球8回目

「夏といえばカレー! 恒例のカレーパーティ開催します。ご家庭の味のカレーをぜひご提供ください。1鍋10食分です。ご協力よろしくお願いします!」

保護者宛に一斉メールが配信されました。そう。練習後のグラウンドにズラリと並ぶカレー鍋から、好きなカレーを好きなだけ食べられる、子どもたちが大好きなイベント「夏のカレーパーティ」の季節到来です!

子どもだけでなく、監督・コーチや保護者、OB選手もわいわい集まって食べるため、15ほどの家庭からカレーが提供されます。どんなカレーなのかはお楽しみ。家庭ごとにそれぞれ個性があって、とても盛り上がる、キュウヤの所属チームの伝統行事です。

カレー提供はマストではありません。土曜の昼に間に合わせるためには、下準備は金曜中にしておかなくてはならず、残業が多かったり、下の子が小さい家庭は正直なところ負担です。そこまで仕事がキツくない私も、土曜の早朝、10人分のカレーを作るのしんどいなあ…なんて思わなくもないのですが、青空の下、子どもたちの「うまかった!」という声が聞きたくて、「まあやるか…」という気分になってきます。なおカレーを提供できない家庭は、白米や飲み物を提供したり、備品を準備したり出来る範囲のお手伝いをします。

カレー作りは母ではなく父担当という家庭もあります。現役シェフのパパのカレーや、海外滞在歴が長いパパの「現地の本場カレー」を振舞う家庭もあります。料理が得意なコーチ有志も1鍋出してくれます。なぜか真っ黒なコーチカレーは毎年売り切れるほどの人気。一体、何が入っているのだろうか…。

さあ今年はどんなカレーを作ろうか。特に芸のない私は、開催日前日、仕事帰りに寄ったスーパーで、どんなのがウケるか息子と戦略会議。

(^з^) 「いつもチキンカレーだからステーキカレーにして」←キュウヤ
( ´△`) 「えー。コスパを考えてよ!」←母
(^з^) 「じゃあ海老カレー」
( ´△`) 「うーん。シーフードって意外と高いんだよね」

…なんていう、戦略というより、単に貧乏くさい会話を交わし、今年もいつものチキンカレーに決定!(苦笑)。ただしチーズとブロッコリーのトッピングは別に用意しようかな、な〜んて、それなりにワクワクと心は弾むのでした。

「お品書き」にも個性が。バラエティに富んだカレー鍋がズラリ。

3_nabe

そして当日。グラウンドは暑いので、傷まないようにカレーの搬入はギリギリに。集まった保護者で手早くピクニックテーブルに、ありとあらゆる種類のカレーを並べていきます。どこの家庭の、どんな具材のカレーか、アレルギー対策も兼ねて「お品書き」もとい「メニュー名」を掲示します。

「定番マイルドポークカレー」
「子ども向け甘口カレー」
「要注意! 激辛グリーンカレー」
「キャプテン家のドライカレー。新鮮野菜トッピング」

などなど。
なぜかびっくりするほど味も種類もかぶらないカレー鍋のラインナップ!

1_miuracurry
2_drycurry_yasai

「気合が入る茄子カレー」といったスピリチュアル方向に傾いたカレー、
「ホームラン量産カレー」などという縁起物系のカレー、
「セカンド家の特製カツカレー。カツだけ食うな!」というメッセージ性の強いネーミングもありました(笑)

子どもたちは練習終了後、用具を片付けて、手を洗ったら整列して元気よく「いただきます!」をして、スプーンと白飯を持ったお皿を持って、ダッシュで思い思いのお鍋に駆け寄ります。

4_seiretsu

今年も子どもに大人気なのは「大人カレー。子どもは禁止」というネーミングのカレー。禁止されると食べたくなる子どもの心理を巧みについた、某コーチからの提供です。かなり辛く、コクと甘みがあってめちゃくちゃ美味しいので、私も子どもたちのケアを手早く済ませて、すかさず並んでみたのですが、底に少しだけ残ったルーにしかありつけず。しかし、さすが母たちの間で「幻のカレー」と言われているだけあり、一口でも魔法のような美味しさでした。

心のこもったカレーとキリッと冷えた麦茶! 特別に凍らせたゼリーやアイスの差し入れもあって、まさにパーティ。食事後はこれまた恒例の、OB選手との紅白戦を楽しみます。

空腹が満たされ、大満足のカレーパーティ。でも保護者たちはカレーを食べながらも、食材を補充したり、食器を片付けたり、小さな兄弟姉妹のケアなどもして、バッタバタです。「ご馳走さま」をして掃除・撤収する頃にはもうヘトヘト。あちこちから「今晩の夕飯作るの億劫」という声が聞こえてきます。「今晩はもうカレーにしちゃおう」なんてツワモノも…。

地域と繋がり、持ちつ持たれつの関係を育む。

さて、同じく子どもたちの大好きな夏の行事のひとつに、地域の福祉施設で開催される夏祭りへの出店があります。これも協力可能なコーチと保護者による当番制で「ストラックアウト」(ボールを的に当てるゲーム)のブースを運営します。1回50円で3球まで的に投げることができ、当たった数によって景品がもらえるというこのゲーム、小さな女子から高校生男子まで、たくさんの子どもたちが挑戦しにきて盛り上がります。

この地域の夏祭りはボランティアの団体やサークルによる出店が中心で、近所の人たちで賑わいます。かき氷にラーメンに金魚すくいに…。ステージでは学校の先生たちによるバンドの演奏などもあって、子どもたちは大喜び。

スポ少に所属していると地域の施設を使用させてもらったり、周りの大人のお世話になることが多くなります。子どもたちには野球が出来る日常が恵まれていることを理解し、社会との関わりの中で感謝の気持ちを育んで欲しい。そして自分たちが大人になった時は何かしら地域に貢献して欲しい、と思っています。夏祭りのボランティア出店はそれに繋がる活動のひとつなのかもしれません。

「仲間と楽しく野球が出来ればいい」。それだけでいいはずですが…。

それにしても2〜3ヵ月おきに、なにかしら保護者参加のイベントがあるチーム活動です。好きな人は積極的に参加して、楽しめると思います。ただ時間が割けない保護者もいて「お手伝いできないと肩身が狭いんです」という声も聞こえてきます。「行事も当番も協力できないから、子どもを辞めさせたくなる」なんて声も。

他のチームの保護者と話していたら、そこは夏はスイカ割りにかき氷パーティ、冬には豚汁やお汁粉パーティがあり、夜は実家の飲み会もあるんだとか。「未就学の弟妹を朝からずっと付き合わせて、夜は祖父母に預かってもらって、もう限界」という声を聞きました。「参加できません」とは言いにくい雰囲気のチームもあるようですが、そんなスポ少に果たして未来はあるのでしょうか。参加できない保護者を、指導者や熱心な保護者が責めるような雰囲気があったら、自らの首を絞めることになるでしょう。

キュウヤのチームでは行事に参加できない保護者について、特に話題になることはないようでした。また、保護者に負担のかかる行事をなるべく減らしていくことを常に検討して来ました。しかし、子どもたちが毎年、楽しみにしているイベントをやめてしまうところまでは踏み切れず、たびあるごとにやり方を工夫しながら継続してきました。

家族ぐるみで親しくなり、喜びを共有できるのもこの時期だけのこと。休みないチーム活動への協力要請も「壮大なネタ!」であり、得るものも大きいので開き直って楽しんじゃおう!くらいの気持ちでいるのがメンタル安定のコツだと思うのですが、これから家族の形態もますます多様化するであろう将来、どうなるのでしょうね。協力可能な保護者のいる子どものみ、スポ少に所属できるなんてことになりませんように。

タナカユミ
ハナコママではものぐさママとしてお馴染みのライター。数年前までインドア派でしたが、今は子どもの野球はもちろん、プロ野球、社会人野球、高校野球の応援にもウキウキと出かけて行きます。いつか行きたいMLB観戦!



第1回 「まさかうちの子が野球チームに…!?」
第2回 「応援のテンションにビックリ!」
第3回 「少年野球はお金がかかる!?…」
第4回 こんなにあるの、保護者の仕事。恐るべし「お茶当番」
第5回 「パンツ、空を飛ぶ!? わちゃわちゃな夏合宿」
第6回 夏休みが終わっても週末は1日中、野球漬け!
第7回 人気ポジションはどこ?ピッチャーが人気でキャッチャーは不人気? 選手のポジションの決まり方


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