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娘とのランドセル選び戦争!ピンク?赤?好きなデザインで楽しく学校に行ければいいじゃない。【おつかれ手帳】

2019.07.18

懺悔日記連載・出版から数年、すっかり元気な著者藤田あみいですが、それでも育児や生活は誰だって一筋縄ではいかないもの。日々必死で生きているお母さんたちのために懺悔日記では触れてこなかった楽しき思い出にフューチャーしていこうという試みそれがおつかれ日記です!


さて現在進行形のことだとなにを書こうかなと少し悩んでしまう自分がいますね。5歳児…5歳児うーん、そうですね、やはり気になるのは来年小学生になるということでしょうか。例に漏れず我が家でもランドセル戦争が繰り広げられました。ゴールデンウィークにはランドセルを決めてしまうご家庭が多いという情報をママ友ネットワークでお聞きしておりましたので、年明け早々くらいから情報収拾という名の資料集めに奔走いたしました。といっても今はネットでポチっとすれば資料は簡単に手に入りますので、大した労力ではありませんでしたが…とにかく資料を頼みすぎたということが反省の1つでしょうか…日々大量に届く資料の山…読めば読むほどわけがわからなくなります。
DVDが付いている資料なんかもございまして、母も娘も取り込んでいくという姿勢を感じました。

そして当然問題になったのが母と娘のランドセルのデザイン戦争!ここが最も大変な局面であることはどの家庭でも大差ない気がします。巷では空色や薄いパープルのランドセル、派手なステッチの入ったランドセルなどを見ることも多かったのですが、昭和の時代を生きた自分、やっぱり赤がいいっす…いやもっというと黒とか茶色とか硬派な色ならいいんだけど(単純に好み)、今の気持ちだけでプリプリプリティなデザインに決めたら6年生になった時に後悔すると思う…というのが母の意見。しかし「手堅い赤にしておきなよ…」と助言しようが、娘は「ピンクがいい(好きな色)」と言い出すのは目に見えていました。

今まで、娘にとって必要なものはできるかぎり忠実に娘の欲しがるデザインで買い与えてきました。たとえ家の景観が崩れようとも…娘が欲しがるものを…
しかしこのランドセルだけは、6年間背負っていくランドセルだけは、お母さんの気持ちも入れさせていただきたい…お母さんはそう思うんだ…
というわけでだいぶ前から「ランドセルは赤がいいんじゃないかな」と耳打ちしておりました。用意周到なまでに前からそう告げておりました。

そうしてとある日、満を持してランドセルを百貨店に見にいきました。色とりどりのランドセル。ずいぶんと多様化したものだと驚き、自分が昭和の概念に取り込まれすぎていることに突如反省をしました。が、ここで負けてはいけない、やはり赤なんじゃ、赤がかわいいんじゃ…!と、カラフルなランドセル売り場で意思を硬くした私でありましたが、娘が背負ったのは濃い紫にお花がたくさん散ったデザインのランドセル。度肝を抜かれました。ピンクでもねえ…!?だと!?「これに決めた!ママ今日これ買って!」と告げられ、慌てふためいた私はとりあえず今日は帰ろう。そんな直ぐに買えるもんじゃないからさっ。ほらいくよっ。と言って、駄々をこねる娘を引きずって帰路につきました。

夜、夫に件のランドセルの写真を見せましたところ、「いいじゃんこれにしなよ」とせせら笑っておりました。いいのか…!?これでいいのか!?赤の方がイカしてるぞ…!?

そしてまた別の日、今日こそはやはり決めようと、娘とともにとあるランドセル工房へ向かいました。娘とは「やはり赤がいいと思うんだ」ということで話をつけ、娘も今日は「本当はピンクがいいけど赤にするね!」と悲しいことを元気に語っておりました。赤いランドセルにもいくつか種類があるので、それは娘に選ばせてあげて、購入書類にサインをし、簡単な記念撮影なんかもし、これにてランドセル購入!ゴールデンウィークを目前にし、ラン活終わってよかった!ビバ!などと思っていましたが、帰宅後に「どうかんがえても娘はピンクのランドセルが背負いたかったんじゃん…」という後悔の念に押しつぶされました。

何色でもいいじゃない。男が黒、女が赤、誰が決めた?ジェンダーレスが謳われている世の中、赤いランドセルを背負うことの意味って…どうして赤じゃないと娘が後悔するって思ったのだろうか。たとえ、たとえ六年生になった時「おかんの言うとおりにしときゃよかったー!!」って思ったとしても、彼女の意思を尊重すること以上に大切なことってなかったんじゃ…と、単純に自分の好みの色のランドセルを背負って欲しいという願いから、ワールドワイドなところまで思考は巡り、そして深く後悔しはじめていました。娘は他の子がピンクのランドセルを背負ってるのをみるたびに、あれがよかったなあと思うのかな。色々な気持ちが頭を巡りましたが、そんなことよりなにより「娘にはピンクのランドセルが一番似合う」と思い始めていました。

塗り絵をする小さい背中に向かって「ねえ、ランドセルさ、ピンクにしようか?」と声をかけると、娘は「ありがとう…」と言って嘘みたいにポロリと涙を流しました。それほど…それほどまでに…ピンクが良かったのに…お母さんはほんとクソだね…!本当にごめんなさい…!
自分の好きなデザインのランドセルを背負って楽しく学校に行けたらいい。ランドセル戦争は母の完敗にて幕を閉じたのでした。やっぱりピンクが一番似合うじゃんねえ。

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藤田あみい(ふじた・あみい)

漫画家・イラストレーター・エッセイスト。 「無印良品の家」のウェブサイトで「ぜんぶ無印良品で暮らしています~三鷹の家大使の住まいレポート~」を執筆中。2016年に同タイトルの本を出版。現在韓国語・台湾語に訳され、幅広い層の人へ向けて発信を行っている。晋遊舎LDKにて漫画も連載中。 趣味はショッピング。夫と娘が生き甲斐。