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偏差値だけで学校を選ぶと子どもの可能性を狭める!?受験中学選びのポイント【今から知っておきたい中学受験のイロハ】
2019.08.13 by Hanakoママ Hanakoママ

カリスマ塾講師に聞く! 偏差値だけで学校を選ぶと子どもの可能性を狭める!?受験中学選びのポイント【今から知っておきたい中学受験のイロハ】

第5回 学校選びのポイント

中学受験5回目

まずは、わが家の教育方針を確認すること

「うちの子にはどんな学校が合いますか?おすすめの学校はどこですか?」と、よく聞かれますが、私はお答えしないことにしています。なぜなら、その家庭の教育方針によって、おすすめの学校は異なるからです。

先に塾講師などのプロが「この学校がいい」と言ってしまうと、そのイメージに引っ張られて、正しい選択ができなくなる危険性があります。ですから、まずはご家庭で、お子さんをどんな環境で学ばせたいが、どんな力をつけたいのかをよく話し合ってほしいのです。

ブランドイメージや評判だけでなく、その志望校の教育方針とわが家の教育方針と合っているか、校風に共感できるかという視点で学校を選んでほしいと思います。

教育方針がある程度固まったら、次に家からの距離、共学か男子校・女子校か、ミッション系がいいのか、英語、理科、数学など特定の科目に力を入れている、ICT環境が整っている、グローバル化に力を入れている、運動に力を入れているなど、細かな条件を考えます。

ここまでイメージが具体的になっていれば、塾の先生に聞いた場合でも、適切な提案を出してもらいやすくなるでしょう。

学校の選択肢のふり幅は思いっきり広げよう

学校選びの方向性が固まったら、あえて、なるべくふり幅を大きくして、いろいろな学校を見てください。
たとえば、最初は「絶対に女子校」と思っていたとしても、一度は共学校を見てみる。「家から近い学校でなければ……」と思っていても、ちょっと距離の離れたところも見てみる。

ふり幅を大きくするからこそ、見えてくることもあります。あまり最初から狭い範囲に絞らず、いろいろな学校を見た上で、「やっぱり最初の方針どおりでよかった」、「最初はこう思っていたけど、こっちもありかも」と判断してほしいのです。

いろいろ学校を見ていると、どこもよく見えてきて、どう判断すればわからない、ということになりがち。そんなときは、最初の教育方針に立ち返って考えなおすといいでしょう。色々な情報に振り回されないためにも、先に教育方針を立てておく必要があるのです。

偏差値から学校を選択するのってどうなのか

志望校を決めるうえで気になるのが偏差値です。しかし、偏差値だけで早々に学校を決めてしまうのは、お子さんの可能性を狭めてしまうので、おすすめしません。

小学校3年生くらいのうちは、まだまだお子さんがどこまで伸びるかは未知数です。であれば、上位校から見るといいでしょう。偏差値が高い学校には高いなりの理由があります。学校の設備や、先生や生徒の雰囲気も違います。よいものを見せることは、その後のやる気にもつながります。3年生や4年生の早いうちに、文化祭など公開の学校行事にいっしょに行ってみるといいでしょう。お子さんがその学校を気に入ったなら、「あのお兄さん、お姉さんみたいになりたいなら、どんな勉強をすればいいかな」と、勉強の動機付けにもなります。

実際に訪れなければ空気感まではわからない

学校のホームページやパンフレットを見るだけでなく、必ず実際に学校を訪れ、ご自身の目で確認しましょう。先生や生徒の雰囲気、校舎が醸し出す校風など、資料だけではわからない、学校の空気感というものがあるからです。校門を入った瞬間にここだ!と思ったり、最寄駅に着いた瞬間に、いいなと感じたり。第一志望校との出会いの瞬間は人それぞれです。

まず、保護者だけで何校か見て、ある程度絞ってから、お子さんもいっしょに学校に行ってみましょう。目標は早めに決めたほうがいいので、中学受験をするしないの決断は後でするとしても、3年生くらいから足を運んでみることをおすすめします。5年生、6年生になると、塾も忙しくなり、なかなか学校見学をする時間がなくなるからです。

こういう学校選びは失敗する

くれぐれも気をつけてほしいのは、大人の思い込みで学校を選ばないということ。前回も言いましたが、学校の偏差値や人気は3年、5年で変わってしまいます。親の時代とはかなり違っていますから、必ず今の様子を確かめましょう。先入観を捨てて、いろいろな可能性をさぐりましょう。

親と子で意見が分かれた場合、最終的には子どもの意見を100%尊重するべきです。実際に学校に通うのは子ども達だからです。

大人がある程度方針を決めて選択肢を与えるのは大事ですが、最後は子どもが選択するという流れを作ってください。そうでないと、実際に学校に通い始めて、何かうまくいかなかったときに、「ママが決めた学校だから」ということになってしまいます。自分で選んだ学校であれば、何かあっても「自分が選んだことだから」と踏ん張れるものです。

子どもの意見は認めながら、最善の選択を導く

ただ、子どもの場合、思い込みやなんとなくのイメージだけで「ここに行きたい」と言っている場合もあるので、注意が必要です。

絶対してはいけないのは、頭ごなしに子どもの意見を否定すること。よく話を聞いて、子どもの意見を認めつつ、正しい情報を提供し、適切な選択ができるようサポートしましょう。

たとえば、お子さんが、「大学附属のA校に行きたい」と言う場合、「理由は?」と、話を進めていく。「大学附属に行けば、勉強しなくても大学に行けるから」と答えたとしたら、「そんなことはない」「行きたい学部がないこともある」「ほとんどの人が外部受験をして他大学に進学している」など、正しい情報を与えつつ、じっくり話し合ってください。その結果、「それでもA校に行きたい」となるかもしれませんし、「無理に附属校に行かなくても、普通に大学受験をすればいい」という結論に達するかもしれません。いずれにせよ、自分で決めた、という事実が大事なのです。

取材・構成○石井栄子


第1回 中学受験の現状
第2回 中学校受験をする親の心構え
第3回 私立中高一貫校ってどんな学校?
第4回 公立の中高一貫校と大学附属校

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Hanakoママ編集部

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