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【3歳からはじめる性教育①】性犯罪から身を守るために。性教育が必要不可欠!

2019.08.06

毎日のように流れてくる性犯罪のニュース。
「わが子が性犯罪に巻き込まれたらどうしよう」「将来、性犯罪者になってしまったらどうしよう」と、小さい子どもを持つ親としては不安や悩みは尽きません。

そんななか今、注目され、見直されているのが子どもへの性教育。
ユネコスが2009年に発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、なんと5歳からの性教育を推奨しています。

とはいえ、”性教育後進国”の日本ではまだまだ認知度は低く、「何を、どうやって、どこまで」教えればいいのか、まったくわからない大人が大多数。

そこで、性教育アドバイザーで「とにかくあかるい性教育【パンツの教室】協会」代表理事・のじまなみさんに今日から始められる性教育についてお伺いしました。

のじまなみ_本

世界中のポルノの6割が生産されている日本では、コンビニにいけば成人雑誌が子どもの目の高さにあり、タブレットを使えば誰でも簡単にYouTubeにアクセス時代。

性教育アドバイザーとして、年間5000人以上のママたちに家庭でできる”楽しい性教育”を伝えているのじまなみさんは、「ユネスコの推奨している5歳では遅い!3歳からの性教育が必要」だといいます。

「3歳なら、やっていいこと、悪いこと、やられてダメなことはしっかり理解できるんですよ。女性の社会進出がこれだけ活発になると、子どもをベビーシッターさんや保育園に預けるのは当たり前。子どもたちはいろんなところに身を置きながら、生活していく中で、いつ被害に合うかわかりません」

小さい子ほど性の被害者になりやすく、年少・年中になると、男の子が女の子のスカートの中に手を入れたり、先生の胸を揉んだり…と、目に見えるトラブルも増えてきます。

子どもたちが出会う大多数の大人は、愛情を持って子どもたちに接してくれますが、残念ながら、その中に性犯罪者が混ざっている可能性があります。数ヶ月前には、大阪のある保育園の副園長がずっと子どもにいたずらしていたというショッキングな事件がありました。

「ご自身が性犯罪の被害にあったママたちにもたくさんお会いしてきましたが、皆さん、口を揃えて言うのは『私の周りに悪い人がいることを誰も教えてくれなかった』ということ。小さな子ほど素直なので、安心しきってしまう。でも、していいこと、ダメなこと、されたらダメなことがわかっていれば、『これはおかしなことだな』と判断がつき、誰かに報告することができます。性教育の一番のメリットは、性犯罪から身を守ることができること。もし同級生の男の子にされて『友だちだからOK』と思ってしまっていたら、たとえば10歳上のお兄ちゃんにされても、『これはお友だちにされたから、別にいいものではないか?いいんだよね?』という認識になってしまします。その基準を教えてあげられるのは親や先生だけ。それは赤信号を渡っちゃダメ!というのとなんら変わらないのです」

もう1つ、性犯罪の被害者たちの多くが口にするのが、「親にこれを言っていいとは思えなかった」という言葉。「これを言ったら嫌われてしまうかも」とか、「信じてもらえないかも」と思い、言い出せないのだといいます。

「子どもたちは、親のことが大好きだから言い出せないんです。でも恋人ができたり、結婚したり、子どもができてわが子が当時の自分と同じくらいの年になって…と、人生の節目節目でフラッシュバックが起こる…。それで、子どもには同じ目にあわせたくないという一心で、私の話を聞きにいらっしゃる方がとてもたくさんいます」

のじまさん曰く、3歳と言わず、0歳からでも性教育はできるといいます。

のじまなみ

「性教育に年齢は関係なく、教えてあげられることはたくさんあります。まずは、自分の体を好きになること。あなたは愛されて、生まれてきたんだよと伝えることも立派な性教育。自分は特別な存在なんだって子どもが思うこと。そして、自分の体を好きになり、異性との違いを理解していきます。次に命を生み出すものとして性交があり、性犯罪を防ぐ話がある。この3つの軸があれば、どこからでも性教育の話をすることはできます」

〜性教育の3つの柱〜
(1)異性との違いを理解する
(2)命を生み出す性交
(3)性犯罪を防ぐ

ちなみに、性教育のスタートは3歳からとお伝えしましたが、適齢期としては3〜10歳がいいそう。10歳を過ぎると、親から”性”に関する話を聞くことすら嫌悪感を抱くのでもはや聞く耳を持ってくれなくなります。

「うんち、ちんちん、おっぱい」が大好きな未就学児は、性教育に一番向いているときというから、善は急げ!

どうやって性教育の具体的な話をすればいいか、第2回以降のお話に続きます!

のじまなみ
性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。性教育にオープンな父のもと、長崎県で生まれ育つ。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。子どもたちが危険な性の情報に簡単にアクセスできることに危機感を抱き、2016年、同協会を設立。年間5000人以上のママたちに性教育の大事さを伝える。著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)はベストセラーに。中1、小4、4歳の三姉妹の母。

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会
https://pantsu-kyoshitsu.com
撮影○土佐麻理子 取材・構成○吉田理栄子