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【3歳からはじめる性教育②】一番大事なのは”セックス”を伝えること!?

2019.08.13

「性犯罪から子どもを守るためには、性教育が大事!」「しかも、スタートは3歳から!」とシリーズ第1回目(https://hanakomama.jp/topics/75496/)でお伝えしましたが、いざ始めてみようと思っても、何から手をつけていいのかわかりません。

なぜなら、私たち親世代の性教育といえば、生理と妊娠と出産と…大した内容は習っていないから。そもそも「性教育」が何を指しているのかも、よくわからないかも。

前回に引き続き、性教育アドバイザーののじまなみさんに教えていただきます。

のじまなみ

「私たちの時代の性教育は、男女別々に、男女の第二次性徴の違いについて習い、受精の部分は飛ばして、赤ちゃんの成長過程を習うというような流れ。生理や精通は教えてくれるけれど、どうやって赤ちゃんができるか、肝心なところは何も聞かされませんでした。学校教育において、それは今も昔もあまり変わっていません」

そういう意味では、ママ世代できちんとした性教育を受けたことのある人は稀。
しかし、子どもに性教育をする上で、受精=セックスの話は避けて通れないと、のじまさん。

「セックスは私たちの命の成り立ち、根幹となる部分なのに、日本の性教育の中では、恥ずべきものだと思われています。性交、セックス、避妊、中絶…命のスタートの部分はひた隠しにする。なんだったらなかったことにする風潮がまだまだ根強いんです。でも、セックスが何かというのを知って、性教育=命ということを伝えない限り、乗り越えられない壁が出てきます」

性教育で一番大事なのがセックス!? それを未就学児に伝えるのは、ちょっとハードルが高すぎやしませんか…?

「セックスの話をして、子どもが理解してると思ったら大間違い、一切理解してないですよ!だから安心して伝えてください(笑)。たとえば、『命ってどうやってできるの?赤ちゃんってどこから生まれるの?』と聞かれたときに、『おしっこの穴と、ウンチの穴の間に、幸せの穴=膣っていうところがあるんだよ。そこから生まれてくるんだよ』と伝えるのも性教育の1つ。『じゃあ、どこから入るの?』と言われたら、そのまま科学の方程式として伝えてあげればいいだけのこと。『お父さんのおちんちんの先から、精子っていうおたまじゃくしみたいな種が出るんだよ。お母さんのお腹の中には卵があって、それがくっつくと受精卵っていう、赤ちゃんの卵ができるんだよ。それが十月十日お腹の中にあって、あなたたちが生まれたんだよ』って話をしてあげればいいだけです。すごく難しく考えてらっしゃる方が多いんですけど、子どもたちは私がいくらこんなことをいっても、ほとんど覚えてないです。だけど、なんか大切なことはいってるんだなってことは伝わります」

のじまなみ

10歳までは、性産業の「性」ではなく、あくまでも「命って大事なんだよ」というのを教えていくのが性教育。そう思うと、ハードルは下がるかもしれません。

「命について話していると、セックスについてよくわからなくても、赤ちゃんがどうやってできるか仕組みはわかるんです。うちの娘は『パパとママがセックスしたからできた』って普通にいうんですよ。よそのお母さんたちが聞いたら『なんてことを言わせているんだ!』と思うかもしれないけれど、わが家の子どもたちにとって、セックスは子どもを作るための行為なんですよね。まだ全然いやらしく思っていないから口に出せる。うんち、ちんちん、おっぱいという言葉は、中学生になったら言いませんよね。でも、未就学児のときはそれしか言わない(笑)。それは一切恥ずかしいという気持ちがないから。小4の娘も『弟が欲しいからセックスして』っていうんですよ。この子にとってセックスは方程式と同じ。でも外では絶対に言わないようにしつけてあるので、そこだけ徹底しておけば、命の話は存分にしてあげてほしいと思います」

子どもたちは、命の絵本が大好き。命の根幹や生きる源について答えてあげることは、自分を知ることにつながるといいます。

「小さい子に性教育をするのは、すごく難しいと思うんですけど、超えた先に”母親になってよかった”っていう瞬間がたくさん待っています。こんなかわいいことをいってくれるんだとか、こんなことで悩んでいるんだとか、『産んでくれてありがとう』っていう言葉とか、胸キュンの瞬間がたくさん!性教育は、子どものための教育ではありますが、ママ自身の自己肯定感があがったと、みなさんいいます」

子どもを産んでよかった!という感覚、もう一度、もう何度も味わってみたい!

…とそのためには、実践あるのみ。具体的な話をするにはまだまだ不安は尽きないので、第3回目に続きます。

のじまなみ
性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。性教育にオープンな父のもと、長崎県で生まれ育つ。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。子どもたちが危険な性の情報に簡単にアクセスできることに危機感を抱き、2016年、同協会を設立。年間5000人以上のママたちに性教育の大事さを伝える。著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)はベストセラーに。中1、小4、4歳の三姉妹の母。

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会
https://pantsu-kyoshitsu.com
撮影○土佐麻理子 取材・構成○吉田理栄子