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【3歳からはじめる性教育③】動物や虫の交尾は絶好の教材!一等賞の卵を探そう

2019.08.20

性教育=命そのもの。だからセックスについて、子どもにちゃんと伝えないことには性教育は始まらないと、シリーズ第2回(https://hanakomama.jp/topics/75503/)でいきなりハードルがあがりました。

しかし、それは子どもたちが性犯罪に巻き込まれないために、まずはママが乗り越えなければならない壁。

子どもに話す上で、どういうところから始めればいいか、性教育アドバイザーののじまなみさんに聞きました。

のじまなみ

「性教育の最初のとっかかりに、絵本から試している人は多いです。でも、絵本から試しても結局『赤ちゃんはどこから生まれるの?』『膣よ』…で、終わり。絵本の限界を感じたと。そのあとに『じゃあ、パパとママはセックスしたの?』と聞かれて、オロオロして、また終了…(苦笑)。突っ込まれたくないから、その話はまたあとで、となってしまいましたという残念な方が非常に多いんです」とのじまさん。

のじまさんの場合はもちろん、「セックスしたよ!しなきゃ赤ちゃんできないよ」と即答。

「性教育には『性教育一度きりルール』というのがあって、親が一度嫌な顔をしたり、怒ったり、逃げたりしたら、子どもはこの話はしてはいけないんだと思って、二度と性の話を親にはしてくれなくなる」そう。

ただ、「私はそのチャンスを逃したかもしれません」という人もすごく多いのも事実だといいます。「セックスって何?」って聞いてきた子どもに「そんなこと知らなくてもいい!」って言ってしまったママは山ほどいます。

「それを取り戻すためには、自分からアプローチすること。お風呂の中だとそういう話をしやすいので、男女の違いを話してみたり。陰毛をみて、成長するとママみたいにいっぱい生えるよとか。好きな子いる?とか、最近背が伸びたねとか些細なことでいいんです。本を読んで終わりではなく、性の話を日々の習慣化にすることが大事です」

人で伝えるのが難しければ、動物から伝えるのもあり◎。

「1回の射精で2〜4億個の精子が卵子に向かっていきますけども、その中でたった1匹の一等賞しか卵の中には入れないんですよ。そうなると『あなたは、生まれてきただけで、最初から一等賞の子なんだよ』って。それだけで子どもたちはもう『ぼくたちって一等賞なんだね、この卵も一等賞なんだね』っていう。それだけでいいんです」

のじまなみ

そういう語り口なら、性交の話でもすぐに実践できそう!

「春になると私から性教育を教わったママたちから、動物園などで撮った交尾の写真が送られてくるから、私のPCのフォルダは動物たちの交尾の写真でいっぱいになるんです(笑)。みんな、『子どもと一緒に性の話とか、命の輝きや大切さとか、しゃべれるようになるとは思いませんでした』ってびっくりしているんですよね」

以前は、カブト虫でも、オスとメスが交尾していたら、「こんなもの子どもには見せられない」と、オスメスで飼育カゴを分けていたお母さんが「ほら、あなたたちみたいに奇跡の卵ができたよ」と、子どもと一緒にカブト虫の卵を育ている話や、ライオンの交尾みて、以前は子どもの目を隠していたけど、今では子どもと一緒に交尾の写真を撮って騒いでいる親子の話など、のじまさんのところに舞い込んでくる”交尾”の話には枚挙にいとまがありません。

交尾は、次の命を生み出す、幸せの象徴としての性。

シリーズ第1回(https://hanakomama.jp/topics/75496/)で伝えた

〜性教育の3つの柱〜
(1)異性との違いを理解する
(2)命を生み出す性交
(3)性犯罪を防ぐ

の(1)(2)のとっかかりとして、次に動物園や虫取りに行った時に試してみましょう。
次回は、もっと踏み込み、”人間の性”に発展します!?

のじまなみ
性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。性教育にオープンな父のもと、長崎県で生まれ育つ。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。子どもたちが危険な性の情報に簡単にアクセスできることに危機感を抱き、2016年、同協会を設立。年間5000人以上のママたちに性教育の大事さを伝える。著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)はベストセラーに。中1、小4、4歳の三姉妹の母。

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会
https://pantsu-kyoshitsu.com
撮影○土佐麻理子 取材・構成○吉田理栄子