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【3歳からはじめる性教育④】伝える内容は男女で違う?パパの出番は?
2019.08.27

【3歳からはじめる性教育④】伝える内容は男女で違う?パパの出番は?

性教育アドバイザーのじまさんが主宰する「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」では、悩めるお母さんたちを年間5000〜6000人サポートしています。

下ネタ大好きな5〜6歳児のママ、小学校1〜2年のママが多く、思春期を迎える前の最後のチャンス!とばかりに駆け込みでくる10〜11歳のママが次に続きますが、ママ世代が受けた性教育では、学校の授業では男女別々、内容も男女で違っていた人がほとんど。

男の子と女の子で伝え方は違うのか?
男の子の体のことをよく知らないから、パパの協力が必要?

そんな悩みにのじまなみさんが痛快に答えてくれます!

のじまなみ

性犯罪の被害者の男女比は、実は4:6と、そこまで差が大きくありません。一方で、わいせつ事件の加害者の9割は男性のため、ニュースで目にするたびに「うちの子が誰を傷つけてしまったらどうしよう」と思っている男の子ママがとにかく多いんだとか。のじまさんのところにやってくる男の子ママは「うちの子が将来犯罪者にならないために!」という思いで聞きにくる人がほとんどだといいます。

「だからといって、性教育をするときに、男女で話をする内容を変える必要はまったくなし! 男の子にも女の子の体の話をするし、女の子に男の子の体の話をします。異性の体を知って、初めて”いたわり”という行動ができるようになるんですよ。自分の体や本能だけに重点を置いた教え方をしてしまうと、自分の体が優位なように感じてしまい、誰かをいたわることはできません」

のじま家は中1、小4、4歳の三姉妹。たとえば、男女の違いをこんな風に伝えているそうです。
「たとえば、男の子のおちんちんはこすれただけで勃起しちゃうけど、あれは別にいやらしいことを考えているわけではないんだよ。あなたたちも、何かの拍子にパンツが見えたり、おっぱいがポロンと出たときにからかわれたら嫌でしょ?男の子だって、そうやって不意におちんちんが勃つ瞬間があるけれど、それをからかったり、気持ち悪いとか言ったら絶対いけないよ。でも、それを見せてくるような男は最低だし、犯罪だから、そのときは絶対先生にいおうね」

予想以上に踏み込んだ内容…。しかも、言葉も直球!

「わが家にはタブーがないんです。ケンカもしますが、タブーがない分、すべて話しているため、いろんな悩みの相談にも乗れ、娘たちが何を考えているかわからないということはありません。性教育って親子の会話が途切れないといわれているんですね。これを言っちゃいけないということがなく、人生の先輩として、信頼してくれているというのもあると思います」

内容的には、パパが登場してもいい場面もある気がしますが、のじまさんは「性教育はママの手で」と断言します。

のじまなみ

「性教育の話をして、旦那さんとケンカをしたり、旦那さんのことを軽蔑したりすることになったママが本当に多いんです。パパ世代は、女性よりももっと性教育をほっとかれた世代。”AVで学べ”というのがパパたちの時代。今では常識のおちんちんをむく、むかないというのもパパ世代は知らないんですよ、当時はなかったから。言われてもわからない。でも、わからないことをわからないと言いたくない。男なのに、男の体も知らないし、自分の評価も下げたくないというので、トラブルになっている家庭も少なくありません」

だから、子どもの性教育はママ一人で行うのがベター。

ママは自分自身の意識も変えなければいけないし、いくら恥ずかしくても、子どもの未来を守るために子どもたちに性教育をしなければいけないし、何なら旦那さんの性教育もしなければいけない。それが、ママの置かれている状況なのです。

「ママ自身が子どもにもどう言えばいいかわからないものを、旦那さんに求めなくてもいいです。だから、旦那さんへの教育はいりません(笑)。子どもにだけ集中していると、いつの間にか家庭内で性の話をしていることが当たり前になる。あいさつ運動が当たり前になるのと同じこと。もし旦那さんに『なんで家庭内でこんな話をするんだ!』と言われても、『今、性犯罪がすごく増えていて、うちの子が誰かにいたずらされてもいいの?性犯罪から身を守れるのは、性教育しかないんだよ!』と言えばいいんです」

男の子でも、女の子でも、とにかく垣根なく、なんでも躊躇なく話す。
そして、そのときに1つだけお約束。「家の外では絶対言わないこと」。これさえ守れば、性教育にタブーはなし!

子どもがエロ大魔神になったらどうしよう?という心配もご無用。

性教育の先進国フィンランドをはじめ、ヨーロッパ諸国では、家庭でも学校でも性教育について普通に話すといいます。それにより、初体験の年齢はあがり、中絶率は下がったんだとか。

「当たり前のこととして伝えれば、子供たちにとっては、ただの教育知識、自分の身を守る知識として心の中に入ってきます。セックスを推奨する知識ではなくて、身を守るための知識だということをアピールして伝えれば、一切恥ずかしくありません」

自分を信じて、挑戦してみてください。
次回は、「習慣化するためのコツ」をお伝えします。

のじまなみ
性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。性教育にオープンな父のもと、長崎県で生まれ育つ。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。子どもたちが危険な性の情報に簡単にアクセスできることに危機感を抱き、2016年、同協会を設立。年間5000人以上のママたちに性教育の大事さを伝える。著書『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)はベストセラーに。中1、小4、4歳の三姉妹の母。

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会
https://pantsu-kyoshitsu.com
撮影○土佐麻理子 取材・構成○吉田理栄子