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カリスマ塾講師に聞く!塾にもダブルスクールがある!?塾を掛け持ちする時に気をつけること【今から知っておきたい中学受験のイロハ】

2019.09.13

第7回 塾にもあるの!?ダブルスクールが必要なわけ

中学受験_7回目

3割くらいの子が、二つの塾に通っている!?

塾に通っているのにさらに家庭教師に来てもらっている、あるいは個別指導塾に通っているというお子さんは少なくありません。
今回は、そういった塾のダブルスクールについてお話ししましょう。

塾だけでも時間的にも経済的にもかなり負担なのにダブルスクール?と思う方もいるかもしれません。実際には、私の肌感覚になりますが、3割くらいのお子さんがダブルスクールのスタイルをとる時期があると思います(年間を通して、直前期のみ、など期間は人それぞれ異なると思います)。

ダブルスクールが必要かな…と思うのはこんなとき

どんなお子さんがダブルスクールをしているかというと、一人ひとりに目が行き届かない、大手塾でカリキュラム進度の早い塾に通うお子さん、塾の授業スピードについていけない、あるいはもっと上を目指したいというお子さんで、必ずしも成績が下位のお子さんばかりではなく、中堅どころや、超上位のお子さんもいます。

学年としては5年の終わりから6年生。特に算数に言えることですが、だいたい3、4年生くらいまでであれば、お母さんお父さんがサポートして成績をキープすることは可能です。けれども、5年生のカリキュラムスタートした時点で、問題も複雑になり、保護者さんご自身が限界を感じ始めるようです。そこで、家庭教師をつけたり、個別指導塾との掛け持ちを考え始めるというケースが多くなってきます。

もちろん、そこまでしなくても、お子さんが自分でなんとか乗り越えているケースのほうが多いですし、中規模以下の塾であれば、大手塾よりも、一人ひとりのお子さんに目が届きやすく面倒見がよいところが多いので、そういう塾に通っているのであれば、ダブルスクールは必要ないでしょう。

塾を掛け持ちするときに気をつけるべきことは?

もし仮に、やはりダブルスクールをさせよう、とお考えの場合は、次のことに気をつけてほしいと思います。

まず、家庭教師や個別指導塾が、メインで通っている塾のカリキュラムを理解し、それに沿って教えてくれるかどうかです。特に、算数の解法は、塾や先生によってかなり異なる場合があります。

たとえば、「平均」に関する問題。面積図を使って説明する先生、計算式だけで説明する先生、あるいは天秤を使って説明する先生もいるかもしれません。同じことを、いろいろな方法で教えられると、お子さんは混乱してしまいます。家庭教師の先生が説明してくれたときには「わかった!」と思ったはずなのに、塾に行って違う解法を説明されるとわからなくなる、あるいはその逆の場合も。もちろん、いろいろな解法を知るのはいいことなのですが、あまり余裕がないお子さんの場合は、混乱を招く結果になりがちなのです。塾で習った解法をしっかりサポートしてくれるかがポイントです。

でも、塾や家庭教師にどんなふうに教えられているかまで保護者の方が知るのは限界がありますから、たとえば、直前期であれば家庭教師には過去問だけ見てもらう、など役割分担をしてすみ分けるというのも一つの方法です。

あるいは、サピックス、早稲田アカデミー、日能研などの大手塾には、系列の個別指導塾があるので、そういうところを選べば、教え方が大幅に異なるということは少ないかもしれません。

小澤珠美さん

小澤珠美さん

学生時代に元文部科学大臣・下村博文氏が主宰する学習塾で、アルバイトで塾講師を始める。大学卒後、15年大手進学塾、株式会社早稲田アカデミーで高校受験・中学受験の指導に従事。特に中学受験において、女子の算数指導、受験指導、保護者の方のサポートに尽力し、合格実績に貢献。2010年に独立し、2013年に市ヶ谷に移転。2018年春より、働くパパ・ママを応援するため民間学童保育・放課後スクールMOCOPLA(モコプラ)を四谷に開設。2019年春、自立を育む学びの場(学習塾、プログラミング教室、アルゴクラブ、英会話)Credo久が原オープン。また一般社団法人 日本青少年育成協会認定 準上級教育コーチ・PM級トレーナーとして、パパ・ママの笑顔、その先にある子どもたちの笑顔を支援するため、教育コーチングをベースにした「子育てセミナー」「ワークショップ」などを開催。また公立・私立中学校PTA、地方教育委員会、新宿区男女共同参画課等から保護者向けコーチングセミナーを受託。

著書:中学受験超成功法『ママは楽しく息を抜く』(ギャラクシーブックス)
共著:『輝く女性起業家16人:未来を創る~私たちが選んだ道』(カナリアコミュニケーションズ)

取材・構成○石井栄子

第1回 中学受験の現状
第2回 中学校受験をする親の心構え
第3回 私立中高一貫校ってどんな学校?
第4回 公立の中高一貫校と大学附属校
第5回 学校選びのポイント
第6回 失敗しない塾の選び方

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