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サッカー親子応援記過酷すぎる中学受験…天王山の夏を終えた「小6受験生の異常な実態」

2019.09.10

Jリーグ サッカー親子応援記・28

この連載は……
ライターの坂田ジエイ子さんによる、「Jリーグ サッカー応援記」。子育てでつらい思いを抱えていた時期、「母親が笑っていれば子どもは幸せだ」という友人の言葉からサッカーに目覚めた坂田さん。同じくサッカー好きな息子さんと一緒に、おもにJリーグを応援する楽しさを綴ります。と同時に、息子さんが中学受験を控えていることもあり、受験絡みの話題も。さて、今回のテーマは……?

この連載を初回から読む https://hanakomama.jp/topics/56174/私の


中学受験は異常事態! 小6の勉強量は半端ない!

受験

こんにちは! 気づけば9月、中学受験の天王山と塾にさんざん煽られた小6の夏休みが終わりました……。「まじめにやれば偏差値10は上がるぞ」と塾の先生に脅された息子、弁当2個持参で朝から晩まで塾に住み続け、コツコツと彼なりに取り組んだようですが、果たしてその頑張りは報われるのか……。まずは9月頭のテスト結果次第といえそうですが、これで結果がよくなかったとしても私は彼を責めるつもりはありません。

ゴールはそのテストではなく、あくまでも2月の本番ですし、なんてたって毎日塾に朝10時から夜9時までいたんですよ。11、2歳の子どもがそんな長時間机に向かって問題を解き続けるなんて、現実なんですけど、ありえない! と思いませんか。だから、私はそれだけでも「頑張った!」と称えたいです。

中学受験中の親は井の中の蛙になりやすく、やるべき膨大な課題を前にすると、ついもっともっと! ちゃんとやりなさい! と尻を叩きたくなる。だからこそ、教育虐待なんて言葉も出てくるわけです。私もそちらに流れそうになることもある。だから、自分に言い聞かせています、中学受験は異常事態なんだと。これが小6の当たり前の日常ではない、1日のほとんどを勉強に費やす、それだけでも「偉業」なのだと。

とまぁ、そんな個人的な意気込み(?)で、息子とともに勝負の夏を過ごしたわけではありますが、秋以降はどの塾も過去問を解きまくる期間に入るそうで、そろそろ志望校をガッチリと決めないといけません。ひとり暮らし先を決めるのと同じように、何を優先するのかは人それぞれ。よく吟味して子どもに合った学校を選びたいものです。そこで、今回は志望校選びの指針となる8つのポイントを私が聞いた小ネタと合わせてざっくりとご紹介します!

どうやって決めればいい? 志望校を選ぶポイント

よく言われる志望校選びのポイントは下記の通り。

・共学か別学か
・進学校か付属校か
・通学時間
・偏差値
・教育方針、授業カリキュラム
・校風
・行事・部活動
・大学合格実績
※順不同

共学か別学か

本当に何を持って優先順位とするかは、ご家庭によると思います。ということを踏まえたうえで、まずは「共学か別学か」について。難関中学3年の息子を持つA子さんのお話です。

「うちはさ、女子うぜぇってタイプで男子校を第一希望にしたの。だから、1、2年の頃はとっても楽しんでた。でも、最近、第2志望で合格した共学校に行けばよかったって悔やんでるのよ。上に兄弟がいる同じ学校のママ友から聞いたんだけど、男子って単純だから、中学生のうちは男だらけを超楽しめるんだけど、高校に上がる頃になると、ようやく目覚めて女子がいない現実に気づくんだって。それで、どんよりする子が多いらしいよ」

お嬢さま学校に通う高1の娘を持つB子さんも、

「うちも女子大は絶対行かないって言ってる。もう飽きたんだろうね」

なるほどですよね。個人により合う合わないはあるとしても、このような事態になる可能性は大いにありそう。女子校出身の私はとても共感できました。とはいえ、男女それぞれに見合った学習が必要と説く別学校もありますし、親子でよく話し合いのうえ決めるべきことなのでしょう。

進学校か付属校か

続いて、「進学校か付属校か」。前にも書かせていただきましたが、私大の定員厳格化やセンター試験の廃止に伴い、大学受験を敬遠する動きが出て、大学付属校人気が高まっているといいます。

大手企業に入りやすいといわれる難関大の付属校に入れれば、親としてはひとまず安心できますが、中学受験の段階でそこまで伸びず、世間的にそこそこと言われる大学の付属校に入ってしまったら、多くが高い割合で内部進学できるなか、そこから他大受験をするのはかなり大変といわれます。ですから、付属校に行くからには難関を目指すべき、という声が多いのも事実。とはいえ、他大受験を積極的に行う付属校も近年出ているようなので、しっかりとしたリサーチが必要ですね。

通学時間

標準的な通学時間はだいたい片道1時間以内と言われています。難関校に通う中2の息子を持つC子さんから、こんなお話を聞きました。

「1時間以上かけて通ってくる子がクラスにいてね、最近その子が起立性機能障害になって、ほとんど不登校になってしまったの。その病気は朝体が動かないほどしんどいけれど、時間が経つにつれて回復してくるらしいのよ。だから、家が近ければ遅刻で済むのだけど、遠いとなると休むしかないみたい」

起立性機能障害というのは、小学校高学年~中学生の約10%がなるといわれている自律神経の乱れからくる病気です。朝起きれない、血圧低下、立ち眩みなどの症状があるそうで、息子の友だちもなっている子がいます。この場合に限らず、長時間の通学は心身に負担がかかりますし、災害などを考えると、学校は家から近いに越したことはない、と言えそうですね。  

偏差値

もっともわかりやすいポイントですよね。これだけで選ぶのではなく、偏差値を起点に他のポイントと照らし合わせて学校を絞っていくのが簡単な方法といえそうです。難関高校に合格した息子を持つD子さんから聞いたのは……。

「難関校を受ける子は多くが賭け。一か八かでチャレンジするのよ」

その一方で難関女子校に通う中1の娘を持つE子さん。

「入れたはいいけど、その先落ちこぼれずにやっていけるか心配」

難関校に入った子の多くは、第一志望が自分の偏差値より上のチャレンジ校なのかもしれません。でも無事入れたものの、E子さんが危惧するような落ちこぼれ、いわゆる深海魚といわれる子になってしまう場合もあります。背伸びするか、身丈に合ったところにするか、その子の性格を考えて慎重に選びたいですね。

教育方針・授業カリキュラム

これまで少ないながらも、いくつかの学校の説明会に行っていますが、教育方針は聞くのがとてもおもしろいです。理数に特化していたり、英語に力を入れていたり、その学校の特徴がとても出ると思います。学校もアピールしてくるので、HPや説明会で必ずチェックしておきましょう。また、授業カリキュラムも大学受験を見据えて、どのように組まれているのかは、確認しておきたいところです。

校風

管理する学校と、自主性を尊重する学校とでは、校風はかなり異なります。これによって、生徒の気質も影響してくると思うので、文化祭や体育祭などで、在校生の声を参考にするとよさそうです。これは、難関女子校に通うF子ちゃんから直接聞いたお話。

「制服がないから、私服で行っています。肩だししている先輩とかいるけれど、先生は何も言わない。ピアス?パーマ? さすがにしている人はいない。でも校則で禁止されていません」

日本トップレベルの女子校ともなると、常識ある子が多いがゆえに、このような自由を与えられるのでしょう。説明会やパンフレットだけでは、なかなかわからないのでぜひ生の声を聞きましょう。

行事・部活動

息子は重要視しています。サッカー部があり、かつ芝生であること。これが彼の譲れない条件のようです。好きなこと、得意なことが強い学校に行きたいと思う子は多いよう。説明会と同時に部活見学も開催する学校も多いので、見学されることをおすすめします。また、海外研修や留学なども積極的に行っている学校も多いです。

大学合格実績

そりゃ実績があるほうがいいに決まっています。ですが、これは塾の説明会で聞いたのですが、「単純に合格者数だけを比較するだけでは、実績は測れない」といいます。それはひとりが複数の大学を合格しているのべ合格者数であるかもしれず、母数が異なり比較できないことも多いからとのこと。「現役合格率」や「合格者数が伸びている大学・学部」などに注目すべきなのだそう。

以上、志望校の選び方をご紹介しました。これから中学受験を考えている人は、親だけでも情報収集ははやいほうがいいですよ。そして、今まさに子どもが受験勉強中というみなさん、志望校別特訓も絶賛開催中ですから、既に決めた方も多いことでしょう。秋以降は秒的に時間が進むのがはやいと聞きます。つまり、インフルエンザに怯える季節があっという間にやってくるということ。家族全員健康第一で、この過酷な期間を乗り越えていきましょう!

坂田ジエイ子
ananのオリジナルコンテンツweb「ananweb」制作スタッフ兼ライター。同じくセレッソ大阪サポーターでサッカー少年の小6長男、ごっこ遊びに夢中の小3長女を持つ二児の母。仕事の合間に、チームや選手名をハッシュタグ検索しては、ニヤニヤしている日々。趣味は他に嵐、バレーボール。愛猫2匹をモフモフする時間も宝物。


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