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もうじき入試シーズン!学校説明会でチェックしておきたいポイントとは【わが家のドタバタ小学校受験体験記】

2019.10.04

この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。


第9回 入試シーズン到来!学校説明会でのチェックポイントは?

小学校受験9回目

秋に入り、紺スーツに身を包んだ親子を見かける機会がぐんと増えてきました。今年の受験組は、学校説明会にはすでに参加済みかと思いますが、来年度以降に受験する可能性がある場合は、ぜひ今年度中に足を運んでおくことをオススメします(10月以降にも学校説明会を開催している小学校があります)。今回は、まったくの私的感想ではありますが、体験をふまえて学校説明会でのチェックポイントを挙げてみたいと思います。

1. 先生と生徒の表情、立ち居ふるまい

インターネット上で情報を調べるのと違って、小学校に足を運ぶと「見られる側」にもなりますので、けっこう緊張しますよね。もちろん、服装や言動などは失礼のないようにしなければなりませんが、あまり過敏になると、選択する立場としての視点を見失ってしまいがちです。

当日配布されるパンフレットや資料に目を通すのは、自宅でもゆっくりできますので、現地を訪れた時にはぜひ、五感をフルに使って「わが子が自分らしく伸び伸び過ごせるかどうか」という点をじっくり検討してみてください。

私たち夫婦が一番重視したのは、先生と生徒の自然な笑顔、そして挨拶です。どんなに偏差値が高くても、訪問者に無関心だったり、ニコリともしないようでは「大丈夫かな?」と思ってしまいます。知っている・知っていないに関わらず、目が合ったら笑顔を交わす。そんなホスピタリティの高い人たちが多い小学校だったら、なんだかホッとしますよね。

ぴーすけが現在通っている小学校も、この点がピカイチでした。説明会や入試のときに先生方が昇降口に立ち、とびきりの笑顔で出迎えてくれる姿を見て、なんて素敵な小学校なんだろうと
思いましたし、教育の現場で「笑顔」ってすごく大きな要素なんだなと、あらためて感じた次第です。ただでさえ緊張して訪れている親子が、リラックスできる雰囲気づくり。これは、学校のチーム力の賜物だと思いました。

また、生徒さんたちについては、「礼儀正しさ」ばかりに目がいってしまいがちですが、個人的には「お利口」すぎず、話しかけると気さくに答えてくれたり、友だちとケラケラ笑い合いながら遊んでいるような姿が見られるほうが、魅力を感じました。その小学校が「子どもらしさ」をどのように考え、大切にしているか。それは、現場でないと感じ取れない部分なので、気に留めてみてはいかがかなと思います。

2. 説明会の運営のスムーズさ、書類の分かりやすさ

次に挙げたいのは、会運営のスムーズさ、書類の分かりやすさです。どんな組織にも言えることだと思うのですが、チームワークが良い組織は、会の運営がスマートです。校内で迷わないように、きちんと案内が掲示されているかどうか、マイクは聞こえづらくないか、大人数が校内を移動する際の安全でスピーディな誘導、配布資料の文章の読みやすさなど、ささやかなところに「配慮」があるかどうかもチェックポイントになるでしょう。日ごろの会の運営力は、地震や台風など緊急時の対応力にもつながると思います。

また、詳細なカリキュラムや時間割、採用している教科書の種類、専任教師の専門性、英語学習の方法(4技能別、留学の有無など)といった学習面については、なぜそのような教育方法を取っているのかという根拠をしっかりと説明してくれる小学校かどうかも評価ポイントの一つに挙げられるでしょう。

学びのスタイルは、子どもの強みや特性によって、合う・合わないがあると思います。人気の小学校だからといって、わが子にぴったりの学習方法とは限らないのです。特に、国立の場合は学校ごとに研究テーマがあり、それに基づく個性的な授業が行われているので、わが子の特性や成長過程(今の段階で、できること・できないこと)に合っているかどうかは、できる限り検討しておいてあげたいところです。

一例ですが、わが家のぴーすけが通う小学校では、英語の授業について、単語を多く知っているとか、発音がいいということよりも、非言語も含めたコミュニケーションの姿勢(傾聴力、思いやりなど)を重視するという話があり、とても共感を覚えました。知識や技術だけではなく、「人格をどう育むか」という観点も、大切な視点だと思っています。


3. 校長先生の話の短さ、分かりやすさ、そして……

最後の決め手は、ずばり校長先生です。校長先生というと、ちょっと身構えてしまいがちですが、校長先生の人柄に触れて、素敵だな、尊敬できるなと思えたら、安心して受験して良いのではないでしょうか。

私は、学校説明会のとき、柔らかな物腰の校長先生が、教育の理念と実践について情熱と確信をもって話されているのを聴き、受験を決めました。何百人もの多様な子どもたちの学びを6年間にわたって支えるのですから、その中心にいる校長先生が何をどう語るのか、ここはしっかりと耳を傾けておきましょう。その中で生まれた共感は、面接の時に語る志望動機の核にもなるはずです。

<参考>
東京私立初等学校協会
http://www.shigaku.elementary-school.tokyo

関東地区私立小学校連合会
https://apesk.jp

安藤陽子さん

ライター 安藤陽子

ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。


第1回 迷える夫婦が小学校受験を決めるまで
第2回 志望校の選びかた
第3回 小学校で必ず聞かれる「教育方針」で迷宮入りしないために
第4回 筆記の10倍は努力が必要!? 子どもの生活習慣
第5回 入学後に真価が分かる!小学校受験のペーパー学習
第6回 勉強と気づかせないペーパー試験対策のススメ
第7回 一石五鳥!? 受験に役立つ親子クッキング
第8回 お受験塾って、行かせるべき? 迷ったら確認したい3つのコト

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