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親はどこに向かって何を努力すれば良い!?小学校受験での親の勝負どころ【わが家のドタバタ小学校受験体験記】

2019.10.18

この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。


第10回 小学校受験で得た結論。親の勝負どころとは?!

早いもので、本連載も今回が最終回です。最後に何を書こうかな……といろいろ考えたのですが、
究極のところ、小学校受験で、親はどこに向かって何を努力すれば良いのか。私がたどり着いた答えについて紹介したいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

小学校受験の勝負どころは「勉強」ではありませんでした。

この連載で私が一番お伝えしたかったのは、「小学校受験は能力テストではない」という考え方です。人よりも早く〇〇ができる、〇〇を知っている……。そういう相対的な評価で子どもたちを選考している小学校は少ないのではないかと思います。

では、合格につながるポイントは何なのか。共通する土台は「自己肯定感」ではないかと思うのです。できる・できないに関わらず、親はどんな自分も信じて応援してくれるという絶対的な安心感。これは、小学校受験における一つの大きなモノサシと考えて良いのではないでしょうか。

つまり、親の勝負どころは、「〇〇をできるようにさせること」ではなく、「学び(興味関心、気づき・発見)を楽しませてあげること」「失敗を恐れず、苦手なことにも挑戦できるよう導いていくこと」なのです。

自己肯定感を育むには「子どもの特性(生まれながらの得意不得意、好き嫌い、興味関心など)をよく把握して、その特性に合わせた学習方法を選ぶこと」が大切です。今でこそ、実感をもってそう言えますが、受験前の私は、勝負どころを間違えていたと思います。

子どもが〇〇できない → 焦り、不安、イライラ
常に受け身な夫 → 焦り、不安、イライラ

これでは、親も子も全然楽しくありません。緊張を無駄に高めてしまいます。

頭では、何となく分かっていました。でも、どうしても焦ってしまう。不安で押しつぶされそうになる。イライラしてしまう。

もともと、こんなことで悩まないタイプのママなら良いんです(そういうママを私は心から尊敬しています)。もし、筆者のように、焦り・不安・イライラに飲み込まれやすいタイプだと自覚がある読者ママさんは、負のループにハマって後悔しないよう、できる限りの予防をオススメしておきたいです。

家中にママがハッピー気分になれる工夫を

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繰り返しになりますが、ママの勝負どころは家庭学習を楽しませてあげること。「できる」がゴールではなく、「楽しむ」がゴールです。

そのために大切なのは、問題集をこれ以上買い足すことではありません(笑)。ママがハッピーな気持ちでいられるアイテムを、家中に仕込んでおくことです。

① 「子どもが〇〇できない」にイライラしたら:生まれたばかりの子どもの写真や、0歳の頃の可愛い写真を、目につきやすい場所に飾る。 家庭学習の際、手元に置くのも良いでしょう。イライラしたら、写真をそっと撫でてみて。

② 「受け身な夫」にイライラしたら:一番気に入っている夫婦のツーショット写真をバーンと飾っておく。

③ 大好きな香りのハンドクリームやアロマオイルを常備。(嗅覚からもリラックス)

④ 生花を飾る。(一輪挿しでもOK。気持ちを明るくしてくれます)

⑤ 好きな柄やキャラクターのスタンプ・シールなどを活用。(子どもの好みだけに合わせるのではなく、ママ自身が好きなアイテムを取り入れてみる)

ささやかな工夫ではありますが、ぜひ手を変え品を変えながら、試してみてください。

家庭学習の記録は、本番までの大きな励みになる。

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そのほか取り組んできたことは、受験がすべて終わってから褒める・ねぎらうのではなく(笑)、1ヶ月ごと、3ヶ月ごとなど小まめに取り組みをふりかえって、どんなふうに成長できたかを、親子で確認するというものです。

わが家のぴーすけは、なわとびやボールのドリブルなどの運動がものすごく苦手だったのですが、どんなに小さなことでもトライした記録をつけておき、

「ほら、このとき勇気を出して、初めて1回できたときは嬉しかったよね〜!」
「最初は1回もできなかったけど、1ヶ月続けたら、なんと3回もできるようになったね〜!」

というふうに、成功体験をいつでも振り返れるようにしました。

ぴーすけも、これを見ると「あのときみたいに、またできるかなぁ」と笑顔になれました。苦手なものは特に、1ミリでも2ミリでも前に進んでいる事実を見える化する工夫が大事だと思いました。また、目標を達成したときは、表彰状や折り紙でメダルを作って盛り上げました。

さらに言えば、子どもだけに成長を求めるのではなく、親としての成長も、子どもに見せていくことが大切だと感じました。

わが家の場合、夫は完全なるインドア派で、子どもと外遊び=公園だけだったのですが、受験をきっかけにキャッチボール、アスレチック、釣り、キャンプ、登山、プールなどいろいろなアクティビティに親子で挑戦。今では夫が一番楽しんでいます。そんな思い出の写真を振り返りながら、「お父さんも受験をきっかけに随分変わったよね〜」なんて、ぴーすけと笑ったりしています。

私自身は、正直なところ自分の成長を後回しにして、ぴーすけや夫にプレッシャーをかけてばかりいたダメダメな母親でした。でも、今になってようやく、「なんだ〜、自分が楽しめばぴーすけのやる気を引き出せるんだ」という手ごたえをつかみつつあります。

最近では、1日の終わりに自然に「ひとこと褒め合いタイム」が始まることもあります。

「お母さんは今日も1日笑顔で過ごせましたーパチパチパチ」と褒められる日が増えてくると、「あー良かった。私もやればできるのね」と自信が持てます。大人になっても、褒められるのは大事ですね。最初はなんだかわざとらしく感じてしまうかもしれませんが、さりげなく褒め言葉を交わす習慣は、家族全員の自己肯定感を確かに育んでくれることでしょう。

これから小学校受験に挑戦する読者ママの皆さん、そのご家族が、「小学校受験してよかった」と思えるよう、心より応援しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

安藤陽子さん

ライター 安藤陽子

ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。


第1回 迷える夫婦が小学校受験を決めるまで
第2回 志望校の選びかた
第3回 小学校で必ず聞かれる「教育方針」で迷宮入りしないために
第4回 筆記の10倍は努力が必要!? 子どもの生活習慣
第5回 入学後に真価が分かる!小学校受験のペーパー学習
第6回 勉強と気づかせないペーパー試験対策のススメ
第7回 一石五鳥!? 受験に役立つ親子クッキング
第8回 お受験塾って、行かせるべき? 迷ったら確認したい3つのコト
第9回 入試シーズン到来!学校説明会でのチェックポイントは?

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