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グアテマラから来日したエベリンさんにインビュー。10月11日は国際ガールズ・デー。六本木のギャラリーでグアテマラの写真展も開催。

2019.10.10

世界の女の子の自立と幸せを願う日。国際ガールズ・デー。

日本では小中学校は、男女問わず誰でも学校に通い、学ぶことができます。でもそれは、世界的に見れば非常に稀で恵まれていること。国際ガールズ・デーは、世界で学校に行かせてもらえず、家事や仕事、時には身売りされてしまう女の子を救うために、国際NGOプラン・インターナショナルの働きかけで2011年に国連で定められました。


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この活動を広めるために、グアテマラから来日したエベリンさん(20歳)は、生まれ育ったポロチック地区から出たことはなく、海外ももちろん初めて。はるばる日本に来てくれた理由と国際ガールズ・デーについての思いを聞きました。

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グアテマラから来日したエベリンさん。

「私の国では女性には教育はいらない、という考え方が根付いています。男の子は普通に学校に行けるのに、女の子は学校に行かせてもらえず、家事や畑の手伝い、兄弟の世話などをさせられます。そんな状況を一人でも多くの人に伝え、現状を変えるのが私の役割です。私の姉も学校に行くのを反対され、父に内緒で学校に通い、ひどく怒られました。そんな中でも姉が看護師の資格を取ったことで、ようやく父も私が学校に行くことをゆるしてくれたんです」

エベリンさんの住む地区は、選挙の際に暴動が起きたり、現在は警察と麻薬密輸組織との抗争が勃発したため非常事態宣言がしかれているエリア。女性や子どもが一人で歩くことは決して安全ではない。

「女の子が学校に通えたとしても、1.2時間かかる道の間に、強姦されたり、さらわれたりすることもあります。また、学校には女性用のトイレがなく、生理がくると学校に行かなくなる子もいます。女の子が学校に通うことがとても難しいのです」

学校がないから生理について教えてもらう機会がなく、家庭でもオープンにその話をすることができない。そんな状況で、現地のプランインターナショナルは1978年から活動を開始し、子どもの権利が守られ、女の子が差別されない公正な社会を実現するために活動してきました。女の子に対する衛生管理活動の一環として、布ナプキンを配布し、衛生や健康についてレクチャーしてきた。 エベリンさんは通学を続け、ワークショップや職業訓練を受け、コミュニティで字を教えたり、女の子たちの就学支援を行っている。

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「私の母も字が読めず、自分の名前すら書けませんでした。でも識字教室に通いながら字を覚え、村の役員になり積極的に活動しています。親が亡くなった男の子を家に連れてきてご飯を食べさせたこともあります。女性であっても、社会で役に立つことができることを母から学んでいます。そして、学校やプラン・インターナショナルのワークショップでは人が平等であることや、哲学などを学び、女だから生まれつき劣っているわけではない、ということに気づかされました。将来は学校の先生になって、子どもたちに私の経験や知識、ジェンダー平等について教えたいと思っています」

豊かな日本にいると、つい忘れがちな世界の女の子たちの生きにくさ。10月11日の国際ガールズ・デーに、遠い国の少女たちの幸せを考える時間を少しでも設けてみよう。

16日まで、六本木のギャラリーでグアテマラの写真展も開催しているので、興味のある方は足を運んでみては。

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取材・文/藤倉庸代(Hanakoママ編集部)
写真/土佐麻里子
取材協力/国際NGOプラン・インターナショナル
国際NGOプラン・インターナショナル 公式サイト

【写真展】
「フォトジャーナリスト安田菜津紀が出会ったグアテマラの女の子たち」
10月16日まで。
12:00~19:00(10/12,13,14は休館)
開催場所:ICS(YELLOWKORNER SHOWROOM) SHOWROOM東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
03・5572・7144
YELLOWKORNER 公式サイト