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大学入試改革は混迷すれど。中学受験、する派?しない派?【気になる!教育ニュース】

2020.01.11

大学入試改革、プログラミング、英語教育 。教育の世界が何やら騒がしい。この……コーナーでは、最近気になった教育関連のニュースをピックアップして紹介します!

第4回 大学入試改革は混迷すれど。中学受験、する派?しない派?

学校の教室

つい先日の早朝、我が家の前を真剣な表情で歩くお母さんと男の子。後で知ったのですが、その日は埼玉県の私立中学の入試日。あの親子もきっと……。

昨年末は、11月に英語の民間試験導入見送り、12月に国語と数学の記述式問題も導入見送りと、土壇場での大学入試改革の混迷ぶりを伝えるニュースが世間を席巻。制度自体やことの顛末の当否はさておき、多くの受験生を振り回す結果となりました。
大学入試改革がこれからどのような着地点を見出すのか、現段階では不透明。今後も受験生を翻弄することも大いにありそうです。

そんな大学入試の迷走も一つの引き金となり、中学入試、中でも大学付属校の人気が高まっています。不安定な入試を経ずに大学への切符を手にできるなんて確かに魅力的!しかも、思考力・判断力・表現力の重視、という大学入試改革が目指すところが、すでに中学入試に取り入れられています。

その上、難関と言われる中高一貫校では高校からの入学生の成績が伸びず、大学受験の実績が低迷、高校入試を廃止する学校が増加しているのです。

「それじゃあ、中学入試をするしかない!」と思いませんか? ところが、事態はそう単純ではないよう。受験に全滅し、中学入学後に不登校になる子ども、加熱する受験競争からの逃げ場としてのゲーム依存になる子どもの増加が専門家から指摘されています。

私自身、とある私立中高で数学を教える知人の「今の子どもは以前より伸びしろがないと感じる。スタートが早すぎるのではないか」との言葉をよく思い出します。

中学受験は親子2人3脚。けれど、実際に勉強をするのも、結果を背負うのも子どもです。しかも、大学入試制度改革に関しては、受験生目線での適切な対処を文科省に強く訴えたいことは当然ですが、私たちの社会は大きな力で否応なく変化を求められることもまた、歴史が示す事実です。

だとすれば結局、『中学入試』という制度の良し悪しでなく、その選択が子どもの性格に合っているかどうか、という「ブレない姿勢」が重要かも。中学・高校・大学。入試は子どもの豊かな未来のための手段にすぎないのだから。

「最初は少しでも偏差値の高い学校に受かってほしいと思っていた。でも、不出来なりに頑張って勉強する我が子を見ていたら、レベルは関係なく、ただただ、我が子の笑顔を支えたいと思うようになった」

昨年、お子さんが高校受験をした友人の言葉です。とても素敵じゃありませんか?

参照
https://www.sankei.com/life/news/191217/lif1912170007-n1.html
https://dot.asahi.com/aera/2019110700064.html?page=2

中村亮子(なかむら・りょうこ)

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。
転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。
家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

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中村 亮子

中村 亮子 (なかむら・りょうこ)ライター

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

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