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番外編その3 小学校受験の山を越えて……。私たち親子は、この先どこに向かうのか?【わが家のドタバタ小学校受験体験記】

2020.01.29

この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。


情報の洪水にオロオロした受験期

漢字の家庭学習イメージ

ひとたび小学校受験の世界に足を踏み入れると、不思議なもので、あっちからも、こっちからもいろんな情報が怒涛のようにドッと押し寄せてきます。

「お話の記憶、毎年出題されていたのに、昨年から急に出なくなったのよね。やっぱり校長先生が変わったから?!もう過去問には手をつけないほうがいいのかしら」

「〇〇小は最近、乳幼児期に英語にどれだけ触れてきたかを重視しているそうよ。だから幼稚園はインターに入れておいた方が有利かも」
「△△大学、大手企業への就職率が良いとかで、最近すごく倍率上がっているんだって。附属小もかなり狭き門になりそうね」
などなど。塾に行こうものなら、相当な覚悟が必要でしょう。気づいたときにはもう情報の洪水に飲まれそうになっていて、

「ええっ!? 知らなかった!」とか
「どうしよう、うちも対策しといたほうが良いんじゃない!?」

みたいな感じで、オロオロするに違いありません。
最初はマイペースにやろうと思っていたのに、周囲から刺激を受けるうちにどんどん過熱して、“情報過敏”みたいな状態に陥ってしまうんですね。
私自身、渦中にいる間まったく冷静になれなかったのですが、あの戦々恐々とした緊張感は、受験が終わった瞬間、ウソのように消えてしまいました。つまり、受験の向こう側にある子どもの「学び」とは、本来、何の関係もなかったのです。
このように、周囲の様々な情報に煽られて右往左往してしまう危険性は、中学受験・高校受験・大学受験、そして就職活動にさえ付きまとう気がします。
受験にせよ就活にせよ、限られた定員に対して大勢が一気に押し寄せるのですから、無理もありません。しかし、問題は「その後」です。熱狂から目が冷めた後、残るものがあるか否かです。

本当に知りたい情報は、意外なほど入手しにくい。

小学校受験を終えた今、私たち夫婦は、ぴーすけのポテンシャルの大きさを今更ながら実感しています。
現在、動物の世界にどっぷりとハマっているぴーすけ。
小学校受験では模写も想像画もさっぱり苦手だった彼ですが、大好きなサルやネズミを恐れ入るほどリアルな線画で描いています。
巧緻性も最後まで不安の種でしたが、先日は昆虫の標本づくりワークショップに参加して、ピンセットを使いながら、指示どおりに6本の細い足を整え、器用に虫ピンで固定していました。
第一志望校の面接でガチガチに緊張してしまったのは苦い思い出ですが、今となっては、週末バードウォッチングに参加して、ジイジ・バアバほど年の離れた初対面の人たちと、マニアックな鳥の話で盛り上がるほどです。
なあんだ、小学校受験の「できる」「できない」なんて、あんまりアテにならないなぁ…….と。
心からそう思うのです。

そして、もう一つ。ひとまず私立小学校を選択した私たち夫婦は、数年後「中学!?どうする?私立?公立?」などと、また右往左往するに違いないのですが、受験という熱狂の渦からいったん遠ざかり、ぴーすけの今後の学びについてじっくり考えられる今、差し当たって知りたいと思う情報が意外と手に入りにくいな…と感じています。

例えば。
中学にしても高校にしても、偏差値・知名度・人気ランキングなどに関する情報は、あっちにもこっちにも転がっているのですが、
・動物オタクには、どんな進路(学習プロセス)の選択肢があるか? 
・国内外問わず、どこの教育機関に、どのような動物オタクがいるのか? 
・動物オタクまっしぐらの小学生に、必読の一書とは?

みたいな情報は、そう簡単には見つからないのです。
受験や就活をめぐる世知辛い情報の荒波に溺れかかっている大人を横目にみながら、子どもたちはどんどん成長して、新しい可能性を次々と開花させていきます。
次なる山を越えた後も、ぴーすけはまたきっと新しい何かに心動かされ、目を輝かせ始めることでしょう。

小学校受験を通して得られた、この視点だけは忘れずに、今後も夫婦でドタバタ精進していきたいと思います。
       

安藤陽子さん

ライター 安藤陽子

ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。

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Hanakoママ

Hanakoママ (はなこ・まま)編集部

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