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二人目不妊のつらさ&不妊対策~先輩ママの経験談vol.1~
2020.03.27 by 内田 朋子 内田 朋子

二人目不妊のつらさ&不妊対策~先輩ママの経験談vol.1~

このシリーズでは、二人目不妊外来を設けるクリニックのレポートや、不妊治療を受ける際のクリニック選び、男性不妊、出生前診断などについて先輩ママライターの目線からお届け。第1回は、「二人目不妊のつらさ&原因」についてお話をします。


二人目不妊ならではの精神的なキツさ

一人目の不妊であれば、子連れスポットや電車の優先席付近を避けて、なんとか心が平穏に保てるよう意識的に努力することはできますが、二人目となれば、街ですれ違う子連れの夫婦や妊婦マークを下げた女性を見かける度に、羨ましいなという気持ちが湧いてくるシチュエーションが多くなるのです。

すでにお子さんがいる場合…
特に専業主婦の方であれば、近くの公園や幼稚園の送迎などで、母親たちの輪の中で一定時間過ごさなくてはいけないシチュエーションになります。

母親たちの輪の中では、兄弟のやんちゃぶりや、習い事の送迎の大変さ、食事作りの苦労などが武勇伝のように語られます。そして、その場を支配しはじめる「兄弟はいいよね」という圧倒的な空気感。

二人目不妊に悩んでいると聞きたくない話や、触れられたくない話題が繰り広げられ、その話題から避けることも難しく、翌日も同じような話題が繰り返されるのです。

共働き夫婦の場合…
働いているママは、ビジネスパーソン、母親、妻といった複数の役を担わされます。日々の業務と家事育児に目まぐるしいなか、一番犠牲になりやすいのが「妻」である自分です。

子どもが生まれる前は甲斐甲斐しくしく夫の世話をしていたとしても、子供が生まれ職場復帰もしたとなれば、また話は違ってきますよね。「大人なんだから、自分のことは自分でしてね」と夫に自立を促すうちに、二人目が欲しくても「今さら夫婦生活?」とどうしても気持ちにスイッチが入らないママも多いのではないのでしょうか。

二人目不妊の原因

保育園への送迎

二人目不妊の原因は夫婦によってそれぞれですが、一つ共通点があるとすれば、どの夫婦も「すでに一人目を授かっていること」です。実は、この当たり前の事実が二人目不妊のつらさや原因を複雑にしている要素にほかなりません。

一人目の出産で帝王切開をしていた場合…
帝王切開では手術後に傷口が癒着することがあり、物理的に子宮の中に受精卵が着床しづらい状態になっていることがあります。母乳育児も不妊の原因になる可能性が高くなります。

授乳中は、プロラクチンと呼ばれるホルモンが排卵を抑制し、断乳してもプロラクチンの値が下がらず、体が妊娠しにくい状態がずっと続く人もいるのです。

一人目の出産年齢が高かった場合…

二人目不妊には、さらに「加齢」という最大の壁が立ちはだかります。今や30代後半から卵子の質が低下することはよく知られた事実ですが、一人目の出産年齢が高ければ必然的に二人目の卵子の質はさらに低下しています。

また、加齢とともに子宮内膜症や子宮筋腫といった物理的に着床を妨げる疾患も少しずつ上昇。ちなみに筆者も一人目を34歳で出産し、二人目がなかなか授からないため不妊治療施設を受診したところ、子宮の内膜に突き出した子宮筋腫が見つかりました。

つまり二人目不妊は…
一人目不妊よりも原因が複雑化し、一人目よりも授かりにくいと考えてください。こうした二人目不妊特有の原因や加齢に伴い増える疾患は、無症状なことも多いため、医療機関で検査を受けない限りなかなか自分では分かりません。一人目を順調に授かった人ほど、注意が必要でもあり、その間にも卵子のタイムリミットは刻々と近づいているのです。

効率的に妊娠したいなら

妊婦

妊娠には十分な睡眠、栄養、運動、喫煙、ストレスフリーを心がけるなど、健康的な生活を送ることが第一ですが、効率よく妊娠したいのであれば、まずは自分の身体の状況を医学的に、客観的に把握することが大事です。

実際、不妊治療は検査から始まります。基本的な検査は、子宮内膜症や子宮筋腫の有無を確かめる超音検査、子宮の形や卵管の詰まりを確かめる子宮卵管造営検査、ホルモンの値や卵子の貯蔵数を調べる血液検査など。近年は、妊娠の成立に影響を与えるとして、甲状腺ホルモンの値を調べることも一般的になっています。

さいごに

The couple has received an explanation from the doctor at the hospital

いざ不妊治療となれば経済的な問題に加え、不妊治療にあてる時間の捻出、子連れでの通院など、悩ましい問題が次々と浮上してきますが、まずはその判断材料となる身体的な情報なくして、二人目不妊と正面から向き合うことはできません。二人目不妊で治療をスタートさせるならば、夫婦でしっかり話し合い、妻だけに負担がかからないよう支え合うことが重要です。

内田 朋子

内田 朋子医療ライター。

1977年山口県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、医療・介護専門の出版社を経てフリーに。自身の経験を活かし不妊治療、周産期医療、出生前診断、女性医療を中心に取材。『週刊文春woman』や不妊・未妊に向き合うサイト『UMU~不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ~』などで執筆中。日本医学ジャーナリスト協会会員。不妊治療を経て三児の母。umumedia.jp

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