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二人目不妊のつらさ&不妊対策~先輩ママの経験談vol.2~

2020.04.10

このシリーズでは、二人目不妊外来を設けるクリニックのレポートや、不妊治療を受ける際のクリニック選び、男性不妊、出生前診断などについて先輩ママライターの目線からお届け。第2回は、「不妊治療と検査内容」についてお話をします。

第2回「不妊治療と検査内容」


不妊治療施設で種々の検査を受け、もし、受精卵の着床の妨げとなる子宮筋腫や子宮内膜ポリープがあった場合、手術で取り除くことで自然妊娠が期待できます。

一方、子宮内膜症や卵管の詰まりが判明した場合、排卵した卵子を上手に卵管に取り込むことができなくなっていたり(ピックアップ障害)、受精卵を子宮まで運ぶことが難しくなっていることが予測されます。現段階では子宮内膜症や卵管の詰まりに対する有効な治療法はないのですが、このような場合は体外で卵子と精子を掛け合わせて受精卵を育て、直接子宮内に届ける「体外受精」が奏効しやすくなります。

私は第一子の妊活中に子宮内膜ポリープ、第二子の妊活中の子宮筋腫がみつかり、また子宮内膜症もあったため、いずれも「ピックアップ障害」と診断されました。このため、手術でポリープや筋腫を取り除いても自然妊娠は難しく、術後に体外受精を行ってはじめて妊娠に至りました。

The couple have signed the consent form at the hospital

一方、検査で特に問題がなければ、そのまま自然妊娠を目指すか、あるいは不妊治療の初期ステップであるタイミング法からはじめ、妊娠しなければ人工授精、体外受精、顕微授精へ進むか、主治医との相談で決定します。一般的に同じ治療法を6回行って結果が出なければ、次に進みます。これは、累積妊娠率を見た場合、6回目以降は妊娠率が伸びていかないためです。しかし、二人目不妊の場合は女性が高齢になっていることが多いため、限りあるチャンスを有効に活かすべく、一足飛びに体外受精からスタートすることもあります。

ただし、「体外受精」と一言で言っても、卵子を得るために行う排卵誘発剤を用いた刺激法は、クリニックによって方法が違います。簡易刺激法といって比較的マイルドな刺激で複数個の卵子の確保を狙うか、または調整卵巣刺激法といって高刺激をかけなるべく多くの卵子数を狙うか、あるいはほとんど排卵誘発剤を用いず自然に取れる個数だけを狙うか、などです。
また、高齢になり閉経が迫っていていずれの刺激法も効かない人は、エストロゲンを補充することで卵胞が育つ場合もあります。

いずれの方法を用いるか、その判断の目安として近年一般的となった血液検査に「AHM」というものがあります。卵子の貯蔵数を調べるもので、結果は一人ひとり大きく個人差があるのが特徴です。20代でも貯蔵数が少ない方もいますし、30代後半でも十分な卵子数が備わっている方もいます。年齢が若いからといって高刺激をかけても、AMHが低ければ多くの卵子は確保できません。

不妊治療は個々の先生が独自に手腕を磨き発展させてきた経緯があり、スタンダードな治療法というのが未だ確立されていない領域です。また、日進月歩の世界ですから、一人目のときと比べ、二人目を目指すときはさらに新しい手法や、最新の検査機器が次々と導入されているはず。それだけに、不妊治療は情報戦ともいえます。一概に「どれが良い、悪い」というものではなく、一人ひとりの検査値や状況をもとに、複数の選択肢のなかから自分に合った治療法を柔軟に考えてくれる先生を選びたいものですね。

内田 朋子

内田 朋子 (うちだともこ)医療ライター。

1977年山口県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、医療・介護専門の出版社を経てフリーに。自身の経験を活かし不妊治療、周産期医療、出生前診断、女性医療を中心に取材。『週刊文春woman』や不妊・未妊に向き合うサイト『UMU~不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ~』などで執筆中。日本医学ジャーナリスト協会会員。不妊治療を経て三児の母。umumedia.jp

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