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長引く休校と子ども達【駐在員の妻は見た!中国の教育事情】

2020.04.27

2018年より中国・広州に滞在中の4歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。今回は、新型コロナウィルスに関連する動きをお伝えします。私自身は、偶然1月中旬に日本に帰国しており、渦中の中国にはいませんが、現地と頻繁にやりとりをしています。


第14回 臨時特別9号:長引く休校と子ども達

学校開始時期が二転三転、地方によりばらばら

これまでお伝えしたように、中国では「コロナから回復」から「感染逆輸入を防ぐために制限強化」と状況が変化したため、学校開始時期もめまぐるしく変わりました。結論からいうと、本日時点では広州の学校開始日程は未定です。オンライン学習は行われているものの、休校期間は4カ月目に入ろうとしています。

娘の通うインター幼稚園も、広州政府の指示待ちです。最初は3月17日、次に4月上旬、そして4月24日開始というお知らせの後、政府の許可次第です、と動きがありません。他のインターナショナル小学校や幼稚園の中国人ママ達に尋ねてみると、どの学校も未定ということです。
オンライン授業があるため、平日は授業と大量の宿題で大忙しの学生達。学習の進捗にそれほど問題はないようですが、ストレスや運動不足が心配です。

なぜ開校時期がこんなに変化し、ギリギリまで決まらないのでしょうか? その理由は、各地方政府が感染者状況を観察し、個別に慎重に判断しているからとのこと。一度収束した感染者数が再度増加すると、中央政府からマイナス評価を受け責任問題になるため、どうしても避けたいようです。

3月中旬より、感染者が収束したとみられる地方では徐々に学校が再開しています。給食時には、人との間についたてを立てて無言で食べるなど、感染防止に気を遣っています。

そして、毎年6月上旬に行われる全国統一大学試験までもが1カ月延期になると発表され、受験生をやきもきさせています。中国の学生と親達は、この統一試験を目指し多くを犠牲にしているため、インパクト大です。今年、世界中で受験生は苦労しています。

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休校中の小学校

日本人学校も見通したたず

3月末から、外国人を事実上入国禁止にした中国。あおりを受け、広州日本人学校は始業式を5月11日に延期しました。
上海日本人学校は開校の見通しが立たず、生徒達に日本国内の学校への転入を提案しています。と同時に、中国での学籍を保留する場合(帰国子女枠での受験には必要)は、上海日本人学校への学費支払いが引き続き必要となります。

日本でも休校が相次いでいます。中国からの退避組の場合、休校は2月初めからになりますので、3カ月間以上学校に行けない子ども達もいます。

ちょうど4月は日本人学校に新しい教師が赴任する時期です。しかし、生徒も先生も中国に入国できないとなると、授業が成り立ちません。それでも、中国国内に残っている生徒達に向けて、現地の日本人学校は最善の方法を模索しているようです。現在、上海日本人学校は、オンライン授業を導入する方向で動いているそうです。

学校開始の方針は、都市により差があり、私も困惑しています。外出制限や隔離措置内容も地方により異なります。出張など他都市への移動は制限されるものの、企業活動が回復しつつあるのに比べて、教育機関が平常に戻るまでにはまだまだ時間を要します。
オンライン学習が根付いているからともいえますが、それだけ集団感染を警戒しているともいえるでしょう。登校は、高校、中学校、小学校、そして幼稚園の順で始まります。大学は、地方からの学生が寮で集団生活をすることが多いため、最後に開始する予定です。
一説によると「学校の開始」=「コロナ完全封じ込めの達成」と、政府は考えているらしいです。だとすると、全国での学校再開まで、まだまだ先は長いです。

(この記事は、2020年4月13日現在の情報を元にしています)
岡本 聡子

岡本 聡子 (おかもと・さとこ)経営学修士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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