子育てママのお悩み解決メディア

Mama子育てママを元気にするコラム&トピックス

【プロが教える!ママのためのお金のつくり方】新型コロナウイルス、自然災害など、いざというときに困らないための蓄えをどう作る?

2020.05.03

ファイナンシャルプランナーとして25年のキャリアを持つ“お金のプロ”が、ママたちからよく相談されお金の悩みを取り上げ、わかりやすく解説します!


第1回 新型コロナウイルス、自然災害など、いざというときに困らないための蓄えをどう作る?

ママからのお悩み

新型コロナウイルス感染症対策で、夫はテレワークに。私は接客業なのですが、自宅待機になりました。当然収入も少なくなります。この状態がいつまで続くのかと思うと不安です。日ごろから、いざというときの蓄えをどう作ればいいでしょうか。

お答え:「そのとき考えればいい」では手遅れになる

今回の新型コロナウイルス騒動で、だれでもが、ある日突然収入が絶たれるリスクを持っているということを思い知りました。

いざというときに困らないための蓄えをどう作ればいいのでしょうか。

私はこれまで、ファイナンシャルプランナーとして、約1万人以上の人にお金についての直接面談をして、2万件以上のお金の相談データを管理し、見てきました。

自分に必要な貯蓄について真剣に考えている人がいる一方で、

「いざというときのことなんて、考えたくない」

「そのときになってから、考えればいい」

と言う人もいます。

確かに、いざというときを心配するあまり、必要以上にお金を貯め込んでしまうのは考えもの。貯蓄が何百万、何千万ありながらも「お金が減るのが怖い」「もったいない」と、お金をケチケチしていたら、人生を楽しく感じることはできません。

ただ、貯蓄があれば、自分を守ってくれるのは事実です。

ある程度の貯蓄があれば、「これだけお金があるから何かあっても大丈夫」と、前に進む力をくれます。

まさに今、新型コロナウイルスによって、世界中の経済活動が影響を受けています。飲食店やデパート、ホテル観光事業等、多くの企業が資金繰りに困窮し、仕事がなくなって収入が絶たれている人が大勢います。

「何かあったときに考えればいい」というスタンスでは、「いざ」の場面で大きなお金が必要になったときに準備が間に合いません。状況はどんどん悪化して身動きが取れなくなります。「あのとき貯めておけばよかった…」と後悔してしまうことになります。

リスクに備えられるお金を準備しておくことで「いざ」というときに慌てずに済みます。 では、どれくらい貯めておけばよいのでしょうか。

半年間サバイバル可能なお金を貯えよう

目指したいのは、半年間は働かなくても困らないだけの金額です。

たとえば、生活費+家賃(住宅ローン)その他で毎月20万円かかっているなら、20万×6カ月=120万となります。そこまではハードルが高いのであれば、せめて3カ月分を目指しましょう。

突然の怪我や病気で働けなくなったり、災害に見舞われたときでも、半年分のお金があれば、治療に専念できたり、生活を立て直す算段ができます。やむを得ず会社を辞めた場合でも、3カ月分あれば失業手当をもらえる時期になります。

収入が減ったために高い金利でお金を借りたり、投信や株式などの資産形成商品を急遽解約して元本割れしてしまうなんていうことも避けられます。

蓄えなんてない、という方は、ぜひ今日から少しずつでも貯めていきましょう。

毎月少額でも貯める仕組みをつくる

毎月1万円でも5千円でも、コンスタントに貯めていく仕組みづくりが大切です。

給与振込口座で、自動積立を設定して「毎月1万円」を、定期積立預金に振り替えてくれるサービスを利用しても良いでしょう。勤務先に財形貯蓄があれば、理解した上で申し込むのもおすすめです。一度申し込めば、あとは何もしなくても自動的に貯まっていきます。 すでに半年分の蓄えがあるという人は、万が一のために毎月コツコツ貯めていくお金とは別に、数年先の目的別に増やすお金、万が一のお金を分けておくことをお勧めします。

「すぐ引き出せるお金」と、「貯めていくお金」は分けて管理する

お金は、「すぐ引き出せるお金」と、「貯めていくお金」と分けて考えることが大事です。

万が一の備えは、「すぐ引き出せるお金」。「貯めていくお金」は、数年先のイベント(マイホームの頭金とか教育費とか)に向けて、目的別に貯めていくお金です。

「すぐ引き出せるお金」は、毎月コツコツ貯めていく貯金がメインとなりますが、「貯めていくお金」は、貯蓄型の保険やドル建て預金、株式、投資信託などさまざまな方法があります。

たとえば、5年払いとか10年払いの保険で、その期間払い終えたら満期まで、放っておくと少しずつ配当がついてお金が増えていき、途中引き出しも可能な商品があります。貯金よりも利回りがよく、おすすめです。このタイプの保険は、急に大金が必要なときには途中引き出しができますし、満期まで持って子どもの教育資金に回すという使い方もできます。自分の未来への仕送りと思って続けていきましょう。

貯金だけがリスクマネジメントではありません。さまざまなお金の増やし方も、追々この連載でお伝えできればと思います。

子どものときからリスクにどう備えるかを学ばせる

私は米国に住んだこともありますが、そのときに、米国と日本で、お金教育に決定的な違いがあると感じました。

災難というリスクに対してどう向き合うか。親は3歳から子どもに教えていました。

少しの傷や痛さは「とっさに守る」のではなく、少し経験させることで「痛いんだ」「危ないんだ」「熱いから気をつけよう」と学ぶことができ、大きな傷を負わずにすみます。 お金も同じです。子どもの金銭教育についても今後、取り上げていきたいと思います。

川口幸子

川口幸子 (かわぐち ゆきこ)ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

銀行窓口・イベント会社経営、不動産売買・不動産賃貸管理等を経験しながら、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士の資格を取得。将来に向けての貯蓄をいかに殖やすか等、具体的な資産運用・保険のコンサルティングで好評を得ている。また、健康経営、相続等のセミナーや不動産セミナーなど、セミナー講師として年間約60回以上登壇し活動中。お客様は独身、主婦からスポーツ選手等、毎月約50世帯の個別相談を行っている。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修了。経済学、社会学、医学、老齢学、心理学の多面的な見解から「老い」に対してアクティブ観点のアドバイスも可能。

川口幸子さんの記事一覧 →
川口幸子さんの記事一覧 →