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【プロが教える!ママのためのお金のつくり方】共働き夫婦のお金はどう管理すればいい?

2020.06.18

ファイナンシャルプランナーとして25年のキャリアを持つ“お金のプロ”が、ママたちからよく相談されお金の悩みを取り上げ、わかりやすく解説します!


第4回 共働き夫婦のお金はどう管理すればいい?

ママからのお悩み

共働きでお互いの年収を把握できていません。我が家の家計の全体像がわからず、計画的な貯蓄ができていません。このままでいいのか不安です。かといって年収をすべて公開すると自由度がなくなりそうで嫌、という気持ちもあります。

お答え:夫婦でお金の情報を共有し、計画的に使い方を考えましょう

家計の全体像がわからなくて将来が不安、でも年収を互いに公開するのはちょっと……というご夫婦は実は多いです。

しかし、日本では税金や社会保険料等、世帯の状況も考慮されるため、お互いの年収は把握しておくのが鉄則です。また、結婚してひとつの世帯になれば、共通の費用が生じますし、教育資金や急な支出や税金、老後資金などは、夫婦で計画的に考えていく必要があります。なので、お互いの収入と支出を夫婦で把握していることが望ましいのです。

一方で、「お金の使い方について、夫(妻)にとやかく言われたくない」という気持ちもわかります。

夫婦で家計の全体像を把握しつつ将来の蓄えもでき、なおかつ、各自が自由に使えるお金も確保できるのが理想ですよね。 そのためにはどうしたらいいのか、よくある夫婦の家計管理3タイプを紹介しましょう。

あるある夫婦の家計管理3タイプ

【タイプ1】家計は共通口座型

お互いの収入から「家計」として負担する金額を決めて、家計用の共通口座(名義はどちらかの口座)に入れる方法です。

例えば、夫婦それぞれの収入の5割を共通の家計口座に入れると決めます。

夫の手取り収入が30万円ならその5割の15万円、妻の手取り収入が20万円ならその5割の10万円を家計口座に入れます。合計25万円がこの夫婦の1カ月の家計費となります。この口座から、住居費、水道光熱費、食費などの現金支出もすべて引き出して使います。

このタイプのメリットは、お互いが収入に応じて負担していることが明確なので、不公平感が少ないこと。また、共通口座に入れない残りのお金は自分のお金です。自由度も確保できているから、ストレスもたまりにくいです。

デメリットは、個人が自由に使えるお金が多いので、夫婦それぞれ「将来必要な教育費や老後資金は、相手が貯めてくれているはず!」もしくは、「どうにかなる!」という期待が高くなって貯蓄が手薄になりがちなことです。

夫(妻)に相談なく多額なお金を投資に充てて損をしてしまった、自由になるお金が多いので気が大きくなって飲み代にほとんど使ってしまった、結局、相手がこちらの期待通りに貯蓄してくれていなかったことが発覚し、途方に暮れるというのはよくあるパターンです。

【タイプ2】項目別分担型

たとえば、夫は住居費、教育費、外食費を負担、妻は食費、光熱費、通信費、日用品等を負担。レジャーなどのイレギュラーな出費やお小遣いは、その都度話し合いで決めるというのが、項目別分担タイプです。

あるいは、自動引き落としの支出は夫、現金払いの支出は妻、という分担の仕方もあります。このタイプのデメリットは、いきあたりばったりで、合計支出がいくらなのかがわかりづらいこと。3タイプの中で、もっともお金が貯まりにくい傾向があります。

また、子どもが成長し、教育費や食費、生活費がかかるようになると、どちらか一方の出費が増え、不公平感からもめごとになるということも多いです。

【タイプ3】1人分丸ごと貯蓄型

「夫(妻)の収入で生活して、妻(夫)の収入は全部貯金する」というタイプです。確実に1人分の収入が貯まるので、3タイプの中では最も貯蓄額が増えやすいです。

メリットは、貯蓄額が増えるペースが速いこと。ただし、貯蓄担当の方は、通帳の額がどんどん増えていいのですが、支出担当のほうの通帳の額は、お金が出ていくばっかりでなかなか増えません。二人で貯めたお金は二人の財産ですが、気持ちは共有であっても通帳はどちらかの名義になるので、不公平感は否めません。「自分の貯蓄はこれだけ?」と、モチベーションが下がる場合もあります。

夫婦の理想的なお金の管理法

3タイプのうち、みなさんはどのタイプでしょうか。

私が今まで相談を受けた感じでは、タイプ1は新婚カップルに多く、タイプ2は30~40代のカップルに多い印象です。3タイプの中で、どれが理想的な夫婦の家計管理法なのでしょうか。

答えはズバリ【タイプ1】家計は共通口座型です。

ただし、デメリットでお伝えしたように、「貯蓄は相手がやってくれる」と安心して結局お金が貯まらない、という問題点は改善しなければなりません。【タイプ1】は、夫婦で毎月定額を共通口座に入れ、ここから、住宅ローン、水道光熱費などの自動引き落とし分を支出し、日々の生活費分を現金で引き出します。

それプラス、教育費、急な出費に対する備え、老後資金など、将来に向けての貯蓄を夫婦で相談して、共通口座から自動的に積み立てる仕組みを作りましょう。こうすれば、確実に、将来の備えは貯まっていきます。

生活費分の現金の引き出しは、毎月いくらと決め、その金額内でやりくりすることを習慣にします。こうすることによって、行き当たりばったりでお金を使うことはなくなります。 共通口座に入れたお金の残りは、それぞれのお小遣いですが、将来の蓄え分も差し引かれているので、それほど多くはないかもしれません。でも、あるだけ使って貯蓄がない、という状況は回避できますよね。

【タイプ3】も、夫婦で不公平感なくできるのならいいと思います。あるいは、ある目標のために短期的に集中してお金を貯めたいという場合も、タイプ3は向いていると思います。

お金を「見える化」し、年に1、2回は財産の棚卸し

夫婦のお金の管理は、お互いが不公平感なく納得できることが大事です。そのうえお金が貯まれば言うことなしですよね。そのためには、お金を「見える化」することが大事です。共通口座を作ることで、お金の出入りが一本化でき、履歴も一目瞭然です。さらに年に1、2回は、二人で財産の棚卸をしましょう。確実に貯まっていることを確認できればモチベーションにもなりますよね。

新型コロナウイルス騒動で、ご家庭にいる時間も増えたことですから、ぜひ一度、夫婦でお金について仲良く話し合ってみてくださいね。

川口 幸子

川口 幸子 (かわぐち ゆきこ)ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

銀行窓口・イベント会社経営、不動産売買・不動産賃貸管理等を経験しながら、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士の資格を取得。将来に向けての貯蓄をいかに殖やすか等、具体的な資産運用・保険のコンサルティングで好評を得ている。また、健康経営、相続等のセミナーや不動産セミナーなど、セミナー講師として年間約60回以上登壇し活動中。お客様は独身、主婦からスポーツ選手等、毎月約50世帯の個別相談を行っている。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修了。経済学、社会学、医学、老齢学、心理学の多面的な見解から「老い」に対してアクティブ観点のアドバイスも可能。

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