【親子で作る】紙をくしゃくしゃしてスタンプを楽しもう
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の子育てアドバイザー・河西景翔さん。保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。
皆さんこんにちは。河西です。
コロナウィルスの影響で外出ができず、家で子どもとどのように過ごしたら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか? 今回は身近な素材・廃材を使った簡単遊びの紹介です。
紙をくしゃくしゃしてスタンプを楽しもう!
<用意するもの>
・要らなくなったチラシや梱包紙
・絵の具
・洗濯のり
・画用紙
・ガムテープ
<ねらい>
紙を自分で好きなように丸め、スタンプを作る。丸め方や様々な素材によってスタンプを押し、形に違いがあることに気づく。
工程1「紙を丸めスタンプを作る」
大小、素材の異なる紙を用意して、子どもに丸めたり、くしゃくしゃにし、好きな形を作らせる。持ち手の部分に、ガムテープをつける。
今回は、大きさや形の異なるものを4つ作ってみました。
工程2「スタンプの液を作る」
水で溶いた絵の具だと色がきれいに出にくいので、洗濯のりで絵の具を溶き、とろみのあるスタンプ液「2(絵の具):1(洗濯のり)」の割合でつくる。洗濯のりを入れることで、色の発色がきれいに出ます。
スタンプをさせるときは、スタンプ液と画用紙が同色だと形の変化に気づきにくいので、異なる紙を用意していくといいでしょう。
力の入れ加減によって、スタンプしたときの色の濃さに変化があることや、形や素材によって形が異なることにも気づかせていけるといいですね。
身近にある不要なものが、手を加えることで、スタンプ遊びに変化することを子どもが知ると、「今度は、紙ではなく違う素材でも試してみよう!」という気持ちになります。そして、そこから子ども自身が、身の回りの物に対して興味関心を持っていきます。
ゴミとして廃棄する前に、小さなBOXを作っておき、不要なものを入れ、そこにあるものだったら自由に使ってもいいことを子どもに伝えると、子どもは自分の発想で形を作り、よりスタンピングの世界観が広まっていきます。それこそが「創造性・発想力」を豊かにするいい機会となるのではないでしょうか?
応用編として、スタンプをして乾いたあとに、クレヨンなどで絵を描いてもまた、違う作風として残すことができます。実際に、子どもたちにスタンプをしてから絵を描かせてみたのですが、スタンプをした形を動物に見立てて、クレヨンで耳やひげを付け足して、動物園を作り見せてくれました。
<考察>
1つの遊びだけで終わらせるのではなく、大人がちょっとしたアレンジを加えることで2つ3つと繋げられるようにしていくと、遊びの時間は、より学びへと結びついていきます。まだまだ、おうち時間は続くと思いますが、是非、お子さんと一緒に『まなびの時間』として遊びの時間を活用していってくださいね。