【親子で作る】包装紙や新聞紙で運動不足を解消しよう!
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の子育てアドバイザー・河西景翔さん。保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。
皆さんこんにちは。河西です。
皆さん「おうち時間」楽しめていますか?今回は、2歳から楽しむことができ、運動不足も解消できる手作りおもちゃを紹介したいと思います。材料は、自宅にあるものだけで作れます。
包装紙や新聞紙で運動不足を解消しよう
<用意するもの>
・商品を梱包された時に出る梱包紙や新聞紙
・ガムテープ
・スズランテープ
<ねらい>
身近にある廃材を使って、身体全体を動かす遊びを行い、運動不足を解消する。
工程1「紙で輪を作る」
大きな紙を、丸めて棒状にする。丸め始めは大人が手を添えて、子どもが1人で丸めやすいように手助けをする。丸めたら、棒の端と端を持って、つなげ輪っかにし、テープなどでとめて輪っかにする。
※小さな子は丸めるのが難しいので、大人が一緒に丸める。そうすることによって「まるめた!」という達成感を味わうことができる。
工程2「ボールを作る」
紙を小さく小さく手全体を使って丸めるように声をかけながら、大人もお子さんと一緒にボールを作ってください。「おにぎりぎゅぎゅ」など子どもが紙を丸めることをイメージしやすいような声掛けをしていくといいですね。
工程3「スズランテープを輪につける」
スズランテープの長さは、お子さんの背の大きさに寄って変えていってください。2歳〜3歳ですと1メートルくらいがいいかもしれませんね。
紐がついたら完成です。
紐を持って、輪っかからボールが出ないことが約束事と決めて、家の中を歩いて見てください。実際に、大人が手本を見せてからのほうが、子どもは見て学ぶことのほうが得意ですので、いいかもしれません。
<考察>
今回は、新聞紙を使った運動遊びを紹介しました。実は、工程2にあった、大きな紙を手のひら全体を使って小さくしていく作業にも「握る」「手のひらで包む」等の動作があり、これは手の操作性を養うことができます。そして、大人から見ればただ輪っかの中に入ったボールが出ないように歩くだけのゲームにも、子どもの能力を高める要素が沢山組み込まれています。
前にある障害物を意識しながら、後ろにあるボールが輪から出ないように気をつけ、自分と周りの空間における位置を把握することで「空間認知力」が育ちますし、同時に意識を1つだけでなく色々な箇所に向けて意識し処理をしなくてはいけないことから、マルチタスク能力も身につけることができます。
また、歩くだけでなく、走るの動作を入れたり、障害物を増やしていくと、急な方向転換を要するため、足の踏ん張りや方向転換を可能にする正中軸、体幹の使い方をこの遊びを通して学ぶことができるのです。
これは、座学では学ぶことができません。小さなうちから学ばせていくことが大切なんですよね。私も子どもと楽しんでみましたが、これが案外難しい。30分位楽しみましたが、終わったあとは、身体だけでなく、脳も使ったので、運動不足の身体には、いい運動となりました。ボールの数を増やしてみても楽しいかもしれないですね。みなさんも是非、楽しんでみてください。