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令和の制服トレンドは?だれでもが輝く「ジェンダーレス制服

2020.06.13

6月1日、新型コロナウイルスによって休校が続いていた学校の多くが授業を再開しました。久々に制服に腕を通したというお子さんも多いのでは?

さて、その制服、最近、変わってきていることをご存じですか?

キーワードは「ジェンダーレス制服」。その動向を明治9年の創業以来「生徒の成長を見守る」ことを原点に、学生服の製造販売を行ってきた株式会社トンボ(本社:岡山県岡山市北区厚生町2-2-9 代表:近藤知之)の商品開発ご担当、奥野あゆみさんに聞きました。

中高生やその保護者に対する定期的な意識調査を行ってきたという同社。ジェンダーレス制服は、中高生から「スカートとスラックスと、どちらも選べればいい」「女子用スラックスは、“女子用”とつくだけで違和感がある。形やシルエットも男子と同じがいい」「どうしても女子の制服を着たくなかった」「スカートしかなくて苦しかった」「胸がわからないように透けないシャツがいい」などの声から生まれたといいます。

従来から、女子でもスカートかスラックスかを選べる学校はありましたが、単にスラックスにすればいいわけでなく「男子と同じ形の」スラックスがいいというのは、筆者も気づかなかったポイント。現役の中高生の生の声を聴き続けてきた同社だからこそ見えてきたニーズなのでしょう。

これらの声から“性差を意識しなくていい”制服が開発され、前合わせを変えられる男女兼用の「ユニセックスジャケット」や、体のラインが強調されない「下着の透けないシャツ」、ヒップラインが見えにくい「フリースラックス」といった制服が開発されました。ボトムスやパーカー、セーターなども男女同柄としたユニセックスアイテムもラインナップ。

これらの性差を意識させない制服を「ジェンダーレス制服」とは呼んでいるものの「必ずしもトランスジェンダーのための制服とは思っていない」と奥野さん。「スカートが嫌いな人、足にコンプレックスがある人、寒いのが苦手な人、パンツスタイルが好きな人など、いろいろな理由で、自分の気持ちに合ったアイテムを選んでほしい」と言います。

そのためには「好きなものを選んでも大丈夫」という学校の環境づくりも大切。トンボでは、学校の理解を深めてもらうため、全国の学校で、講演会や勉強会も開催しているのだとか。ジェンダーレス制服を採用する学校も増えているそうです。

「多様なニーズを持つ子どもたち一人一人にとって、“快適な制服” “美しく着たくなる制服“を提供することで、生徒たちのアイデンティティを芽生えさせ、仲間たちとの貴重な時間を輝かせたい」と奥野さん。「今後も、高校生との座談会を開催するなど、いろいろな視点から制服に関する調査を行い、より時代に合った快適な制服づくりを進めたい」と語ります。同社では2019年に信州大学と共同で、軽くて動きやすくしわになりにくい「ジャージみたいな制服」も開発し、好評を博しているのだとか。今後は、制服の残布の活用など、SGDsを意識した取り組みも行っていくそうです。

知らない間に制服も多様化しているのですね。揃いの制服を着ることで生まれる一体感や学校への帰属意識も大切にしつつ、一人ひとりの個性も輝かせられる、そんな制服が多くの学校に認められ、それがインクルーシブな社会にもつながるといいですね!

石井 栄子

石井 栄子 (いしい えいこ)ライター

3児のママとライターを両立してン十年。『Hanakoママ』では3歳〜5歳向けの「3・4・5」を担当。ようやく子どもたちの手が離れ、趣味に飲み会にと羽を伸ばし中。今ハマっているのはオンライン英会話。もう英語で話しかけられても怖くない!のがささやかな自慢!Photo by Natsuko Toida

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