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陽の当たっている部分に、手を触れたくなりました
2016.05.13

編集部の取材エピソード 陽の当たっている部分に、手を触れたくなりました

今月の絵本「mama’s STORY」は、みやこしあきこさんの「あめふりのごご」
絵本だと思ってページを開くと言葉がない、色もない。ある意味「実験的な作品」だと思います。

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この作品の一番の魅力は、直接空が見えないのに天気の移り変わりが伝わってくることだと思います。最初は雨で暗かった空が、やがて雨が上がった気配に変わり、最後にはパーッと陽が差すようすが店内にいるのにわかる。

最初にみやこしさんに作品を見せていただいたとき、思わず最後のページの明るくなっている部分に手を触れました。なかでも一番ぐっときたのは、カウンター手前の椅子の下の陽が当たっているところ。まぶしくて目を細めてしまうような明るさと、その部分だけ陽が当たってあったかい感じ。モノクロなのに、本当に不思議な感覚です。

ちょっと大人っぽい作品かもしれません。でも、何か気になる表現として、お子さんの心に響くものがあるといいなあと思います。

みやこしさんの最新刊『よるのかえりみち』(偕成社)も、光を感じる絵本です。こちらは、夜の灯り。親子で家に帰る途中、窓から見えるワンシーンから、それぞれの暮らしや人生を想像する。すごく静かであたたかい気持ちになれる作品です。ちょうど今回のお仕事でやりとりをしているときに、この『よるのかえりみち』がイタリア・ボローニャのブックフェアという世界最大の児童書の見本市で、「ボローニャ・ラガッツィ賞(BolognaRagazziAward)」の佳作に選ばれるという、うれしいニュースをうかがいました。

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こちらの絵本もモノクロの表現が美しい作品です。