Dayz with 3 KEIKI まずはコーチとの握手から。ハワイサッカーチームの大切な決まり事とは。
Vol.7 遅刻しても“コーチと握手”がルール
アロハ!
ハワイでセイタ11歳、マナ7歳、アイ4歳、3人の育児奮闘中、長澤あつこです。
日本は新緑の季節ですね。大好きな季節です。
ここハワイも、だんだん夏っぽくなってきました。「いやいや、常夏でしょ?」と言われてしまいそうですが、一応ハワイにも季節感あるんです。笑
最近はますます暑くなってきて、日差しもますます強くなってきて。ハワイにも夏到来!という感じです。
アメリカでサッカーはマイナースポーツ?
今回は長男セイタが所属していたサッカーチームのアロハなお話♪
ハワイに来る前からサッカーをしていたセイタですが、「アメリカではサッカーはマイナースポーツ」という印象があって、ハワイに行ったらサッカー以外のことをやればいいか、くらいに思っていました。
ところが、実際ハワイに来てみてびっくり。ハワイがアメリカの中でも特別なのか、放課後になるとあちこちの公園で練習するたくさんのサッカーキッズの姿。男の子も女の子も、そして仕事終わりの大人達まで。
誰が「アメリカでサッカーはマイナースポーツ」と言っているの? という感じ。
我が家がハワイに来たばかりの頃、英語の“え”の字も知らなかったセイタにとって、毎日の現地校生活はまさにストレスそのものでした。
元々恐がりで、慎重派で、繊細なセイタが、ましてや知らない言葉を話す異国の人々の中でどうやったら楽しく過ごすことができるのか、を毎日考えていたのを思い出します。
そんな時にあちこちで目にしたサッカーキッズたち。
大好きなサッカーなら友達もできて、きっとすぐ楽しくなるはず!と、すぐに日本人コーチがいるサッカーチームに入れました。
もちろん早く英語を覚えてほしいという気持ちもあったので、現地のサッカーチームに入れようかとも考えたのですが、母国語で大好きなサッカーができるということが、当時ストレスを抱えたセイタにとっては多分一番の環境なのでは、という判断で入れました。
多分、それが正解だったと思います。セイタにとって、そのサッカーチームで友達もたくさんでき、自分の居場所を見つけたような、そんな心地よさと心強さを感じることができたんじゃないかな。
笑顔もとっても増えました。
一瞬のボディランゲージがすごく大切だと思うわけ
セイタはこのサッカーチームがとても好きした。
とにかくコーチが優しい! 当時のセイタには、サッカーの技術よりも何よりも、一番必要なものだったのだと思います。
そして私自身とても感心したのが、コーチと子どもたちとの唯一の決まり事。
それは“何よりもまず、コーチのところに行って握手をする”こと。
練習でも試合でも、まずフィールドに着いたら、コーチのところに駆け寄り、握手を求めること。たとえ遅刻したとしても、コーチが遠いところにいたとしても、指導中だったとしても、とにかく握手をしにいくんです。もちろんコーチも何をしていても、かならずその手を握り返してくれます。
それがコーチと子どもたちとのルール。
「遅刻してすみませんでした!!」と謝るのでも、「セイタ!遅刻だぞ!!」と怒られるのでもなく、無言でもなんでもとにかくコーチと手を握るんです。
このちょっとしたボディランゲージ、すごくいいと思います。
子供たちにとっても、そしてコーチにとっても。
子どもたちは、コーチの大きくて分厚い手を握り、まだまだ追いつかない存在であることを思い知らされ、コーチは、教え子たちの手を握り、時には緊張で汗ばんでいるその手が、自分の手の中にすっぽり入ってしまうほど、まだまだ小さいことを知る。
無意識かもしれないけど、毎回のこの一瞬の手の触れ合いが、意識の奥の方に、お互いを尊重し合う大切な気持ちを刻み付けているのだと思います。
ちょっと大げさかなぁ・・笑
でも、この握手ルール、ぜひすべてのサッカーチームでやったらいいと本気で思います。もしかしたら、学校の先生もしたらいいかも。もしかしたら、家庭でもいいかもしれません。
毎日ハグすることが難しくても、手を握ることならできるかも。行ってらっしゃいの時、そしてお帰りなさいの時。
11歳の長男セイタ、もう11歳、いやいやまだ11歳。いつも兄さん扱いしてしまうけど、握るとまだまだ小さい手。
毎日怒ってばかりだけど、1日に2回くらい、ギュッと握ってやるかー。笑
次回は、1年に1回、ハワイの文化を楽しむLEI DAYをご紹介します♪
お楽しみに〜。
Mahalo♪